B550マザーで冷蔵庫PCに再挑戦! VGAの爆熱が冷蔵庫を襲う
オマエ爆熱すぎるだろ、出ていけ!
ビデオカードを冷蔵庫の外へ
これまでの検証結果からすると、冷蔵庫でPCを常用できるとは言い難い。ならば、単純に熱源をひとつ外に出せばいい。幸い、冷蔵庫上部にはコンプレッサーが置かれたゾーンがあり、ライザーケーブルが届きそうである。
これで冷蔵庫内の主な熱源は、CPUと電源だけになった。これなら動画再生だけなく、ゲームにも耐えるだろうと考えたのだが、動画再生テストから始めたところ、温度上昇傾向が先よりも2倍くらい早い! 2時間ほど経過した時点でCPU温度が70度を超えている始末だ。
電源も外に出すことを考えたが、ビジュアル的によろしくない。そこで計測結果を調べていたところ、CPUの動作周波数が跳ね上がっているのが確認できた。冷蔵庫内で冷やされたCPUクーラーの冷却性能が十分であると認識したためか、ビデオーカードを冷蔵庫内に入れていたときの検証より高めに自動オーバークロックされていたのだ。
そこで、UEFIからCore Performance Boostをオフにした。これで動作周波数3.6GHzから上がることはなくなる。ゲーム性能は低下することになるが、Geforce GTX 1050で動くくらいのゲームならば、さほど大きな問題にはならないはずだ。
結果としてはCore Performance Boostのオフが正解だった。庫内温度20度付近からのスタートでも上昇は緩やか。これならば5時間以上が余裕であろうということで、キンキンに冷やした状態から5時間ほど動画再生をし続けてみた。
以下がその温度推移だ。庫内温度5度、CPUパッケージ温度5度からのスタートで、開始15分ほどで一気に温度が上昇しているが、以降の上昇は緩やかだ。計測開始から3時間を過ぎたところから温度変化はほぼなく、冷蔵庫PCとしての機能を確認できた。
ちなみに、Core Performance Boostをオフにした状態で、ビデオカードを冷蔵庫内に戻すと、やはり温度が一気に上昇してしまい、ビデオカードも冷やすとなると、よりハイスペックな冷蔵庫が必要になることがわかった。
そうなると、今度は霜対策もマストになりそうなので、ビデオカードなしの状態で運用するのがベストかもしれない。機材が調達できれば次回、GPUを内蔵したRyzen 4000Gシリーズに載せ替えて検証してみたい。