B550マザーで冷蔵庫PCに再挑戦! VGAの爆熱が冷蔵庫を襲う
第1回は、GIGABYTEいわく「うちのマザーはすげー頑丈!」ということから、「じゃ冷蔵庫の中でも平気なのか?」というノリで、頑丈なMini-ITXマザー「X570 I AORUS PRO WIFI」を冷蔵庫で冷やしてみた。結果としては、Ryzen 5 2400Gを搭載して雑に冷蔵庫に突っ込むだけで動作を確認。またCPUに100%の負荷をかけての動作も良好だった。
※編注:この実験は、専門的な知識のあるおじさんが安全に配慮して実行しています。記事の内容を真似して機器の故障あるいは事故があったとしても、編集部とGIGABYTEは一切の責任を負いません。なお、冷蔵庫は熱を発するものを冷やす設計にはなっておりません。このような誤った使用は、冷蔵庫やPCにダメージを与える可能性が高いため、まったく推奨いたしません。つまり、良い子は真似しちゃダメだぞ、ということです。
今回はCPUとマザーだけでなく
ビデオカードと電源も冷蔵庫内へ
パソコンにおける主な熱源といえば、CPUとGPUだ。第1回のテストではRyzen 5 2400Gがけっこう冷えたことから、ローエンド向けのGPUであれば一緒に冷やせるのではないだろうか。というわけで、今回は最新の第3世代RyzenとB550チップセット搭載マザー、それにビデオカードを取り付けた状態で、冷蔵庫の中で動かしてみよう。
まずは構成パーツから見ていく。ケースはディスプレイクーラーDC40Wで、これは飲食店などで見かけたことがある人もいるだろう。意外と容量があってモノがいっぱい入ってステキ。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | AMD「Ryzen 5 3600」(4.2GHz) |
CPUクーラー | サイズ「無限伍 ARGB PLUS」 |
マザーボード | GIGABYTE「B550I AORUS PRO AX」(AMD B550、Mini-ITX) |
メモリー | GIGABYTE「GA-AR36C18S8K2HU416RD」(DDR-3600、8GB×2) |
ビデオカード | GIGABYTE「GeForce GTX 1050 OC Low Profile 2G」(GeForce GTX 1050) |
HDD | Crucial「CT1000P1SSD8」(NVMe、1TB) |
電源ユニット | Silver Stone「SST-ST45SF」(SFX、450W) |
PCケース | 長尾製作所「オープンフレームver.mini-ITX」 |
冷蔵庫 | ディスプレイクーラー「DC40W」 |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
GIGABYTEから「次はこれで試したい!」と届いたのは、Mini-ITX規格のマザーボード「B550I AORUS PRO AX」だ。M.2ストレージとチップセット、VRMをリアカバーを兼ねるゴツいヒートシンクで冷却する。
また背面にもM.2スロットがあり、こちらはPCI Gen3対応。高性能なNVMe SSDのコントローラーは爆熱だが、マザーボード裏面には放熱性ベースプレートが装着されており、やや高さに余裕がある。そのため、NVMeストレージにヒートシンクを取り付けても干渉しにくい。
メモリーは目立たせる目的で、AORUS RGB MEMORYを選んだ。8GB×2のメモリーモジュールのほかに、発光するダミーモジュール×2が同梱するためコスト抑えて空きスロットを埋められる。またAORUS Memory Boost採用で、同機能に対応するAORUSマザーボードと組み合わせると、3600MHzから3733MHzに動作周波数が上昇する。
ビデオカードは、GeForce GTX 1050採用のカワイイヤツ。なるべく放熱を抑えるためにローエンドGPUを選んでいる。GeForce GTX 1050 OC Low Profile 2Gという製品名からもわかるように、ロープロファイル対応版だ。
CPUはRyzen 5 3600。ほどよく編集部に転がっていたので冷蔵庫に入ってもらうことにした。CPUクーラーはCPUに付属するリテールクーラーでもいいのだが、せっかくなら派手に光らせたいので、ヒートシンクの天頂部が発光するサイズの「無限伍 ARGB PLUS」をチョイス。冷蔵庫の中でもガッツリ冷やしてくれそうな大きさが頼もしい。

CPUは6コアのRyzen 5 3600。発熱を考慮するとRyzen 5 3500でも良かったのだが、この2つのCPUの価格差は約2000円でしかない。だったらRyzen 5 3600にするよね、ということでコレを採用。さらに下のRyzen 3 3100だと4コアなのでおもしろくない
※お詫びと訂正:記事初出時、価格表記に誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2020年8月6日)