チップセットとディスプレイの強化でゲームは快適
性能面を確認すると、チップセットはクアルコムの「Snapdragon 765G」を採用しており、RAMは8GB、ストレージは128GBと、ミドルクラスとしては結構高い性能を持っていることが分かる。
Snapdragon 765Gはミドルハイクラス向けのチップセットであり、クアルコム製のチップセットとして初めて5Gのモデムを内蔵しているのが特徴。Reno3 Aが搭載しているチップセットが「Snapdragon 665」であったことを考えると、Reno3 5Gはそれよりひとクラス上のチップセットを搭載していることが分かる。
では実際、どの程度の性能差があるのかをゲームで確認してみた。最も分かりやすい例として「PUBG MOBILE」を挙げると、Reno3 Aは画面のクオリティ設定がデフォルトで「標準」となり、それ以上上げられなかったのに対し、Reno3 5Gはデフォルトで1つ上の「HD」となり、さらにもう1つ上の「HDR」に変更することも可能だった。
そして最高画質でゲームをプレイしてみても、フレーム落ちなどを体感することなく快適にプレイができた。ミドルクラスの端末としてはかなり高い性能を持つことが分かるだろう。
さらにOPPO Reno3 5Gはディスプレーのリフレッシュレートを90Hz、タッチサンプルレートを180Hzと向上させており、一般的なスマートフォンと比べるとなめらかな表示と的確なタッチ操作が可能だというのも、ゲームプレイにこだわる人には大きなポイントとなるだろう。リフレッシュレート120Hzを誇るハイエンドスマートフォンには及ばないとはいえ、この価格帯でここまでの性能を実現しているのは大きい。
またバッテリー容量は4025mAhと大容量で日常使いには十分な性能を持ち、OPPOが強みを持つ急速充電「VOOC フラッシュチャージ4.0」に対応する。ただ欲を言えば、より手軽に充電できるワイヤレス充電への対応が欲しかったところ。
そしてもう1つ、特徴的なのがFeliCaに対応し、「おサイフケータイ」などの利用が可能なことだ。この点はOPPO Reno3 Aと共通しているのだが、キャリアから販売されるモデルはFeliCaへの対応がなされていることが多いだけに、端末を買い替える際にFeliCaがないことを我慢する必要ないのは重要なポイントとなるだろう。ただ、OPPO Reno3 Aとは異なり、防水・防塵性能が備えていないのは惜しい。
【まとめ】真の「OPPO Reno A」の後継機はこっちかも?
こうして見ると分かる通り、OPPO Reno3 5GはOPPO Reno3 Aに近い名称で、共にミドルクラスの端末ではあるものの、その中身は大きく異なっていることが分かる。防水・防塵に対応していないのは惜しいところだが、チップセットなどさまざまな面を考慮すると、こちらの方が「OPPO Reno A」の後継というべき内容に仕上がっていると感じた。
そうしたことからOPPO Reno3 5Gは安価に5Gを体験したい人だけでなく、安くてもカメラやゲームなどにこだわりを持つスマートフォンが欲しいが、FeliCa対応などキャリアモデルならではの安心感も欲しいという欲張りな人にも適した端末といえそうだ。
| ソフトバンク「OPPO Reno3 5G」の主なスペック | |
|---|---|
| メーカー | OPPO |
| ディスプレー | 6.55型有機EL(20:9) |
| 画面解像度 | 1080×2400 |
| サイズ | 約72×159×7.7mm |
| 重量 | 約171g |
| CPU | Snapdragon 765 2.4GHz+2.2GHz+1.8GHz (オクタコア) |
| 内蔵メモリー | 8GB |
| 内蔵ストレージ | 128GB |
| OS | Android 10(ColorOS 7.0) |
| 5G最大通信速度 | 下り1.8Gbps/上り103Mbps |
| 5G対応周波数 | サブ6 |
| 無線LAN | IEEE802.11ac |
| カメラ | アウト:4800万画素(F値1.7) +1300万画素(超広角、F値2.4) +800万画素(望遠、F値2.2) +200万画素(モノクロ、F値2.4) /イン:3200万画素 |
| バッテリー容量 | 4025mAh |
| FeliCa | ○ |
| ワンセグ/フルセグ | ×/× |
| 防水/防塵 | ×/× |
| 生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
| USB端子 | Type-C |
| 連続通話時間(4G) | 約1250分 |
| 連続待受時間 | 約360時間 |
| カラバリ | ミスティ ホワイト |
| 発売時期 | 7月31日 |

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