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山根博士の海外モバイル通信 第503回

シャオミの新スマートバンド「Mi Band 5」は日本のアニメキャラ推しがすごい

2020年07月13日 10時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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日本のキャラの壁紙も提供されるMi Band 5

 シャオミの低価格なスマートバンド「Mi Band 5」が中国で発売になりました。日本では前モデルの「Mi スマートバンド 4(Mi Band 4)」が販売されていますが、3490円税別という低価格ながらも睡眠や運動を記録できる「Mi Fit」アプリと連携可能で、スマートフォンからの通知を受けることもできる優れた製品です。

パッケージにはわかりやすく「5」の表示

 Mi Bandは歴代のモデルともに電池の持ちがよく、Mi Band 5も通常版が20日間、NFC版は14日間利用できます。中国での価格は通常版が189元(約2900円)、NFC版が229元(約3500円)。NFC版は中国のおサイフケータイ機能が使えるとあって、6月11日の発表以降、高い人気が続いています。今回筆者はその中国の通常版をなんとか買うことができましたので、簡単なレビューをします。なお追ってグローバル版も発売予定です。

22.7gと軽量。バンド表面はべたつかない仕上げで装着感もいい

 Mi Band 5は本体部分とバンド部分が取り外しが可能です。バンドは着せ替え用のカラバリが多数発売されています。バンドの価格は純正品でも19.9元(約300円)と激安。Mi Bandはうやうやしくブランド品のように使うのではなく、使い捨て感覚で利用できるカジュアルな製品なのです。

バンドは分離可能。斜めから見るとディスプレーの表示エリアの大きさがわかる

 Mi Band 4からの変更点は、ディスプレーサイズの大型化(0.95型→1.1型)と解像度のアップ(240x120→294x120ドット)。重量とサイズも若干増えていますが、使い勝手はMi Band 4と変わりません。また最大の特徴は本体部分を取り外すことなく充電できるようになった点です。Mi Band 4までは充電時に本体を外す必要がありました。

マグネット式のUSBケーブルをワンタッチで装着して充電できる

 とはいえ電池の持ちのいいMi Bandですから、充電頻度はそう多くはありません。そして数日どころか数週間使えることから、運動量だけではなく日々の睡眠状態の記録ができるのもMi Bandの大きな魅力。毎日充電するスマートウォッチは帰宅後に充電しなくてはなりませんから、寝ているときは身に着けておくことはできません。Mi Bandは24時間、健康状態のモニタリングをできるわけです。

 ユーザーインターフェースはMi Band 4などと変わりません。ディスプレー下部の丸い部分をタップして画面表示。上下にスワイプして機能を切り替えます。それぞれの機能を使うときはさらにタップ。非常にシンプルです。なお、Mi Band 5からはPAI=ストレスレベル診断機能も追加されています。

Mi Band 5の機能その1

Mi Band 5の機能その2

 機能の中の「More」からはスマートフォンのコントロールができます。ただし一部の機能はまだ開発中のようで、カメラのシャッター機能はスマートフォン側のMi Fitアプリの「ラボ」からBluetoothの接続などの操作が必要です。他にはスマートフォンの音楽コントロールなども可能。

Moreメニューからは、スマートフォンのコントロールができる

 Mi FitアプリはMi Bandの設定と、活動量の記録ができます。通知設定はスマートフォンからの通知だけではなく、長時間座りすぎの時のアラートなどもオンオフが可能。Mi Bandを使ったスマートフォンのロック解除やMi Bandをなくした時に探す機能(Mi Bandが振動します)など、5000円以下の製品とは思えない充実ぶりです。

かなり細かい設定や通知ができる

 Mi Band 4までは中国版を買うと、スマートフォン本体の言語が日本語の場合、Mi Band 4側の言語表示は簡体字中国語になっていました。Mi Band 5からは「英語」「簡体字中国語」「繁体字中国語」を個別に選べるようになったのは便利なところ。

 活動量の記録は歩数などをグラフで表示。画像は買ってきたばかりなのでまだデータがありません。すでにMi Band 4を使っていて同じアカウントを使うのであれば、Mi Band 5をペアリングすればデータもすべて引き継がれます。

活動量の記録

 スマートバンドは多くのメーカーが出しており、価格が安いものも増えています。シャオミはこのMi Band 5に新しい付加価値を付けました。それは日本のアニメとのコラボです。これまでもMi Bandはコラボフェイスを出してきましたが、Mi Band 5では「新世紀エヴァンゲリオン」「名探偵コナン」「初音ミク」も投入。また海外で人気の「スポンジボブ」も用意されています。

※初掲出時、コラボモデルと表記しておりましたが、コラボフェイスの間違いでした。訂正してお詫びいたします。2020年7月14日17時

日本のアニメとのコラボフェイスも登場

 試してみたところMi Fitアプリの壁紙のストアには一般的なものしか出てきません。そこでスマートフォンの言語設定を中国語にしてからMi Fitアプリを立ち上げると、改めてアニメの壁紙が出てきました。ただし筆者が試したときはコラボ壁紙は1つのみ。アプリのアップデートなどで他のキャラの壁紙もダウンロードできるようになるのかもしれません。

各キャラの壁紙が用意されている(左)。だがストアには出てこない(中)。スマホ本体を中国語にすると1枚だけ出てきた(右)

 一度アプリに壁紙を入れてしまえば、あとはスマートフォンの言語を日本語に戻しても大丈夫です。スマートバンドの競争が激しいなかで、キャラクターやアニメとのコラボは製品の選択肢の一つになっていくかもしれません。もちろん使い勝手もさらに高まっているので、Mi Band 5もぜひ日本で発売してほしいものです。

キャラクターやアニメのコラボでスマートバンドを選ぶ時代になるかも

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