要素単位で演算の制御を可能にする命令機能
Predicationレジスター
A64FXはSVEにいろいろとおもしろい実装を行なっている。そもそもSVEで利用するベクトルレジスターはNEONを拡張する形になっており、SVEの演算幅(A64FXなら512bit幅)になっているわけだが、これについて必要ならページフォルトを抑制できるFault-tolerant Speculative Vectorizationや、先ほど話が出てきたPredication操作による、要素単位での演算制御が可能である。
画像の出典は、“ポスト「京」開発の取り組み”(以下同)
このPredicationを使った活用例が下の画像で、P1(Predication Register)を利用することでループを回さずに境界条件付きの加算が可能になるとする。
またSVEレジスターの水平加算が可能になっており、これを利用して大規模な総和を求めることも容易になった。
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