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業界人の《ことば》から 第394回

他の自治体が活用できるよう、サービスのオープンソース化も検討

新型コロナ/定額給付金、神戸市はたったひとりの職員が1週間で、申請状況確認サイトを構築

2020年06月11日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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新型コロナウィルスの健康相談もチャットボット化

 神戸市では、Microsoft Power Platformを利用することで、特別定額給付金の申請状況等確認サービス以外にも、新型コロナウイルス感染症に関するサービスを構築し、提供を開始している。

 ひとつは、5月20日からサービス提供を開始した「新型コロナウイルス健康相談チャットボット」である。

 質問に「はい」、「いいえ」で答えるだけで、受診の必要性や相談先がわかるというもので、一日約100件の利用があるという。

 神戸市の久元市長は、「セルフチェックができることから、コールセンターに問い合わせする前に、どうしたらいいのかを確認できる。質問への答えをもとに、チャットボットがかかりつけ医に受診することを案内したり、コールセンターに連絡することを提案したりすることができる」と、同サービスの役割を説明。「新型コロナウイルスに関する質問に対応するために、コールセンターを開設し、全力で対策を行ってきたが、一時的に電話回線がふさがるという問題が発生した。また、電話対応だけでは聴覚障がい者への即時の相談対応が困難という課題もあった。こうした課題を解決するために用意したものである」とする。

 チャットボットであるため、24時間受付が可能な専⽤健康相談窓⼝としての運用も可能になっている。

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