硬派な謎解きと美麗なグラフィック、考察し甲斐のあるストーリーが魅力

MYSTの後継作でアハ体験! 「OBDUCTION」は謎解きの面白さと達成感が同時に味わえるADVゲーム

2020年06月12日 17時00分更新

文● 市川 ●編集 ASCII
提供: サン電子

謎ながらも芸術性に富んだグラフィックに引きこまれた

謎解きだけでなく、芸術性に富んだグラフィックも魅力のひとつ

 OBDUCTIONの魅力は謎解きだけではない。謎に満ちあふれた世界を彩るグラフィックもまた、本作を語るうえで欠かせないポイントである。

ファンタジーな自然風景

寂れたゴーストタウン

宇宙を背景に佇む謎の門

 ファンタジーな自然風景はもちろん、味わいのある建物やSFチックなオブジェクトなど、芸術性に富んだ世界を練り歩くことができる。隠されたヒントを探すべくエリアを隅々まで探索する際、独特な美しさに魅入られる瞬間が何度もあった。本作には、不思議ながらも絵画的な美しさが秘められている。謎を解くのをいったん忘れ、気分転換に探索するという楽しみ方もできそうだ。

 思えば、MYSTをプレイしたときも同じ感情を抱いていた。今となっては時代を感じさせるグラフィックだが、当時の私からすれば凄みがあった。「うわ、すげぇきれい…」と衝撃を受けた気がする。もう一度、MYSTの世界に迷い込んでみたくなってきた。

考察し甲斐のあるストーリーにも注目

謎に満ちあふれたストーリーを考察する面白さもある。上記画像は、住民が残したホログラム映像

 最後に、本作のストーリーについて軽く解説しよう。住民が残したホログラムやオーディオログ、アーカイブをチェックし、この世界に迷い込んだ理由や世界の秘密などを紐解いていく。なぜこの世界に導かれたのか。この世界でいったい何が起きたのか。このように、本作にはストーリーの謎を解く面白さも用意されている。

「C.W.」と呼ばれる住民に出会う。この世界から脱出すべく、主人公にさまざまな指示を与える

住民が書いたと思われる手記。ストーリーの背景がわかる内容となっているが、まれにヒントが記されていることも

古いテープレコーダーを発見。「やつらの計画」とはいったい…?

 ストーリーを考察するのが好きな人なら序盤から一気に引き込まれることだろう。なんとしてもエンディングを迎えたいという気にさせる、アドベンチャーゲームならではの演出が巧みであると感じた。

自宅で謎解きのひと時を…

プレイヤーの思考力が試される謎解き要素と、芸術性に富んだ美麗なグラフィック、考察し甲斐のある奥深いストーリーが魅力。自宅で謎解きのひと時を満喫できるタイトルだ

 OBDUCTIONは、プレイヤーの思考力が試される謎解き要素と、芸術性に富んだ美麗なグラフィック、考察し甲斐のある奥深いストーリーが魅力のアドベンチャーゲームだ。独特な世界に浸りながら謎を解く醍醐味が味わえるほか、自宅で謎解きのひと時を満喫できるのが本作の魅力的なポイントである。自宅にこもってミステリーに没頭するのも粋といえる。

 ちなみに、MYSTはゲームアーカイブス(PlayStation 3、PlayStation Vita、PlayStation Vita TV、PSP)、iPhone、PC(海外版)のプラットフォームでプレイ可能だ。原点に回帰したい、名作に挑戦してみたい人はMYSTに触れてみるといいだろう。

ゲーム情報

タイトル:OBDUCTION
プラットフォーム:PlayStation 4
ジャンル:アドベンチャー
開発:Cyan Worlds
発売:サン電子(サンソフト)
プレイ人数:1人
発売日:発売中(2018年6月28日)
CERO:B(12歳以上対象)

                                    

(協力:サン電子)

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