「β版」を経て正式リリース
最近のe-Sportsブームも手伝い、PCゲーム業界は盛り上がっています。そして、巷にあふれる「ゲーミング〇〇」は、とにかく光ります。PCパーツも、キーボードも、マウスも光ります。さすがにモニターやルーターまで発光するものはあまり聞きませんが。
冷静に考えると、いろいろ一周して「ゲーミングPC」が光るのは、妙におもしろい気がしてきました。だってCPUやGPUがヒィヒィ言いながら稼働してファンをぶん回している中、持ち主がゲームに熱中している間、ビカビカ光っているんですよ。もう哲学的じゃないですか。
それはさておき、サントリー「ZONe」をご存知でしょうか。かつてASCII.jpでも「e-Sportsで勝ちたい? このエナドリ飲もう」という記事で紹介しました。
「ゾーンとよばれる超没入状態に入るためのデジタルパフォーマンスエナジー。モニターと向き合うすべての人に、最高の没入とパフォーマンスを」とうたう、e-Sports向けを志向したと思われる、国産のエナジードリンクです。
“らしい”のは、先行販売を「β版」と位置づけ、2019年12月から、Amazonと大学生協で展開していたこと。
すなわち、以前の商品は「β Ver.0.8.5」という表記でしたが、5月12日の正式発売ということで、なんと「Ver.1.0.0」に。まさにブラッシュアップしていくエナジードリンクというわけです。
今回は、黒の通常版(ZONe Ver.1.0.0)ではなく、赤の「ZONe FIREWALL Ver.1.0.0」を購入。195円(500ml)でした。このド派手なカラーに、好事家のみなさんも期待してしまうのでは?
赤いデザインでe-Sportsを意識(しているだろう)ということですし、もう1つも黒なので、AMD派の方は泣いて喜ぶドリンクかもしれません。そんなことはないか。
サントリーのエナジードリンクは、炭水化物、糖類が多い傾向がありますが、ZONeもその例に漏れません。圧巻の糖類65.5gです。ちなみにカフェインは75mgで、それほど多くはありません(たとえば250mlのレッドブルは、カフェイン含有量は80g)。
パラチノースが入っているのもトレンドを押さえています。ゆっくりと分解される性質を持ち、血糖値が急激に上がらないため、インスリンの急な放出や、血糖値の急落を抑えられ、持続性のあるエネルギー供給ができるとされています。長時間のゲームプレイにもってこい。
自分をメロンソーダだと思いこんでいるエナドリ
それにしても気になるのは味です。缶の色は赤ですし、ベリー系かしら、と思うのではないか。
しかし、緑色なのです。缶が赤なんだから液色も赤にすればよいものを、まさかの緑とは。さすがはゲーミングエナドリ(そう呼ばれているかどうかはわかりませんが)、実にカラフルです。そのうち約1677万色に光りだすかもしれません。
味は、ちょっと薄いメロンソーダという感じで、いままでのエナドリ業界にはありそうでなかったもの。薄いといっても、メロン感が薄いのであって、糖類65.5gの甘さはダテではありません。しっかり甘いです。
マツモトキヨシの「matsukiyo EXSTRONGエナジードリンク」にも似ていますが、メロンソーダ感はこちらが上です。自分をメロンソーダだと思いこんでいるエナドリ、といった風情。
FIREWALLという名前でメロンソーダ風味になった理由はいまいちよくわかりませんが、大容量、炭水化物多めで(甘いのが苦手でなければ)ゴクゴク飲めるのは、よろこばしいところ。
見た目のインパクトも含め、意外と、人気が出そうな気がします。量も味もパンチがあるので、ぜひチェックしてみてください。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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