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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第23回

最新ShureのAONICに至る道、E4cとBA型イヤホンの黎明期を振り返る

2020年05月11日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 先日、ヘッドフォン祭 2020春 ONLINEの中で、Shureでは「AONIC 3」を「E4c」の後継と考えているというコメントがあった。しかし、いまではそもそも「E4c」のことを知らない読者も多いだろう。そこでこのあたりの機種を軸に振り返ることで、いまの高性能イヤホンブームにつながる歴史を紐解いていきたいと思う。

AONIC 3

Shure E4c

 E4cは2005年に登場したモデルで、BAドライバー1基のシンプルな構成だった。

 ShureがAONIC 3をE4cの後継と述べた理由のひとつはここに由来する。E4cはインピーダンスが低く、能率が高めで、はじめからiPodなど、いわゆる携帯オーディオプレーヤーを意識していたことがうかがえる。それまでのShureはマイクを始めとしたプロのミュージシャン向け機材を中心としたブランドで、このE4cは当時高まりつつあったiPod人気にあやかって「コンシューマーを初めて意識した製品」と言ってもいいと思う。

Shure E2c

 それ以前のShureは、シングルダイナミックの「E2c」やBAドライバー2ウェイの「E5c」が主力であったが、これらはイヤモニ、つまりプロがステージでモニター用途で使う製品をコンシューマー販路で販売していたのである。名称の“c”はコンシューマー向け製品であることを示す。

Shure E5c

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