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石川温のPCスマホニュース解説 第75回

時代がマイクロソフトに追いついた:

マイクロソフト新型Surface、テレワークで真っ先に選ばれる可能性

2020年05月11日 09時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●新型「Surface」3つの客層

 一つは冒頭にあげたテレワークをしているオフィスワーカーだ。もはや、今回のコロナ騒動により、わざわざ外出して打ち合わせや会議に参加するなんてことをしなくても「ビデオ会議で充分」という風潮になりつつある。

 現在は外出自粛要請もあるため、自宅での仕事を余儀なくされているが、コロナ騒動が落ち着けば、これまで以上にカフェなど出先からビデオ会議に参加するという機会も増えるだろう。

 そんな時にわざわざWi-Fi環境を探すのは面倒だ。また、フリーのWi-Fiスポットに接続するのはセキュリティ的に不安を感じる企業も多い。そんな企業に対して、Surface Go 2のLTE接続により、セキュリティを確保しつつビデオ会議に気軽に参加できる環境を提供できるというわけだ。

 二つ目にマイクロソフトが狙うユーザーが教育現場だ。

 コロナ騒動でいまだに休校が続いている学校が多いが、少しでもカリキュラムを進めようとオンライン授業を積極的に展開しているところも増えている。しかし、様々な家庭環境がある中「Wi-Fi環境が整備されていない」「パソコンを持っていない」という家庭も多い。そんな中、Surface Go 2があれば、パソコンを手に入れつつ、通信環境も同時に解決できるというわけだ。

 日本では「GIGAスクール構想」として、生徒や児童にパソコンやタブレットを整備しようとしており、今回の騒動で計画をさらに前倒そうとしている。コスト的に魅力的なSurface Go 2は教育現場に勧めやすいというわけだ。

 もう一つ、マイクロソフトが狙いたいのが女性や家庭の2台目需要だ。

 「とにかく安価で通信環境が充実したWindowsパソコン」ということで、これまでリーチできていなかった層を開拓できる可能性がある。「自宅にはパソコンなんてない。スマホで充分」という人に対して、タブレットとしてもパソコンとしても使えるSurface Go 2は最適というわけだ。

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