今年運転免許を取得したばかりのバイク女子の美環さん。目標だったロードスターのほかにお気に入りのクルマ探しとして、アウディ、ルノー、ホンダとさまざまなクルマに触れてきました。今回は初めての日産車。しかも「リーフ」と、初めての電気自動車です。取材前「次回は電気自動車です」との業務連絡に「充電とか大丈夫なんですか?」と不安を覗かせた美環さん。リーフはそんな不安を解消できるでしょうか。
※収録は3月に行なっています。
今年で10年目を迎える日産の電気自動車「リーフ」
電気自動車「リーフ」がデビューしたのは2010年12月のこと。今年で誕生10周年を迎えます。先代は全世界累計20万台を突破するロングセラーモデルとなりました。
現行の2代目は2017年に登場。航続距離を大幅に伸ばし、遂に一回の充電で400km(JC08モード)超え達成! さらに翌年にはバッテリー容量を増やした「リーフe+」を追加。航続距離をJC08モードで570kmとさらに伸ばしました。その一方で、運転支援技術「プロパイロット」をはじめとする最新技術も満載。中でも特に驚かされたのは、国産車初の本格的自動駐車システムでアクセル、ブレーキ、ハンドル・シフト、パーキングブレーキまでを自動制御する「プロパイロット パーキング」は、大きな驚きを与えました。
その後、2代目リーフは特別仕様車や走りを追及したNISMOグレード、上質さを謳うAUTECHグレードを投入。あらゆるユーザーに向けラインアップを拡充してきました。そしてブランド誕生10年目を迎える今年、初のマイナーチェンジを実施。「さらなる航続距離の向上か」と思いきやそうではなく、使い勝手の向上だそうです。では早速、便利機能満載のリーフに試乗しましょう。
リーフ、いいかも!?
リーフとともに、美環さんとの待ち合わせ場所へ。「あ、みかん色ですね! 私にピッタリ」と笑顔で現れた美環さん。よくみたら彼女の洋服はチャイナ柄のワンピース。日産グローバル本社のある横浜(中華街)を意識したのでしょうか? どうやら楽しみだったようです。
今回も試乗は美環さんお気に入り「奥多摩周遊道路」。都内から片道約100kmの場所にあり、道中は山道ばかりです。美環さんも「充電大丈夫でしょうか?」と心配顔。筆者も「奥多摩に急速充電機がなかったら遭難かも」と不安になったので、充電量に相当余裕はあったのですが中央道の下り線、八王子IC手前にある石川パーキングエリアでの充電を決意。ですが、いざ充電スポットに行くとガソリン車が止まっているではありませんか。いくら利用者がいなかったとはいえ、マナーは守って頂きたいと思う次第です。
気になる充電は簡単そのもの。充電器とクルマを太いケーブルで接続し、カードをかざして待つこと30分。充電量は急速充電機の能力と、リーフのグレード(40kWhモデルか62kWhか)にもよるところが大きいですが、いずれのモデルでも「空っぽ状態が30分の急速充電で満タンに」は難しいようです。
料金形態は、いわゆるサブスクリプションでたとえば月額1万円のプレミアム40の場合、40回まで急速充電が使えて、以後は10分につき250円(高速道路の場合、1回の充電は30分ですから750円)。急速充電ではない普通充電についてはプレミアムの各プランはどれだけ使っても0円で、シンプルコースは1分につき1.5円です。 コスパで言えば、税控除が受けられたり助成金が出たりしますので、本体価格はe+ Xの場合、441万1000円(税込)と一見高額ですが、実際は輸入Cセグメントハッチバックと変わらない値段(300万円前後)にまで落ち着くと思います。
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