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シャープマスク販売でIoT家電も落ちた、クラウド時代が抱える盲点

2020年04月22日 10時28分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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 シャープが、4月21日午前10時から、販売を開始した自社生産の不織布マスク「MA-1050」。販売サイトにアクセスが集中し、発売直後からつながない状況が終日続いた。

 この影響は、同社ウェブサイトにつながりにくい状況を生んだほか、シャープのAIoT家電の一部製品でクラウドサービスが利用できなくなるという事態も招いた。

購入者が殺到し、マスク販売サイトの表示が……

 シャープでは、大阪・堺のグリーンフロント堺に自社データセンターを持ち、同社サイトの運営や各種クラウドサービスの提供しているが、これらのサービスに同じプラットフォームを利用していたことが影響したものとみられる。

シャープの不織布マスク

 シャープの不織布マスクは、日本政府からの要請を受けて、液晶パネルを生産する三重工場(多気)のクリーンルームで生産。3月24日から生産を開始し、3月31日からは、日本政府向けに出荷を開始していた。今回は初めて個人向けに販売を開始することになり、4月20日には、4月21日午前10時から、シャープの100%子会社であるSHARP COCORO LIFEのECサイト「COCORO STORE」で、マスクを販売すると告知していた。

販売終了の告知

 だが、21日午前10時には、アクセスが殺到。終日つながらない状況が続き、夕方には、「4月21日(火)の販売は終了いたしました。次回の販売開始は4月22日(水)午前10時頃となります。」と表示し、この日の販売が終了したことが示された。

 この時点では、22日も午前10時に販売することが予告されていたが、夜になり、アクセス集中により迷惑をかけたことを陳謝するメッセージとともに、「現在、問題解消を図るべく、鋭意対策を進めております。次回販売につきましては、本サイトにて別途ご案内させていただきます」と表示。22日の発売が難しくなったことを示していた。現時点では、22日午前10時の発売は難しいが、22日中には販売を開始することで準備を進めているという。

販売再開時期などには検討中としている。

 同社によると、販売開始直後からアクセスが集中。予想を上回るアクセス数に対して、データセンターのファイヤーウォール機能が働き、サイトにつながらない状況になったという。

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