ホンダの人気コンパクトカー「FIT」がモデルチェンジ! 4代目として生まれ変わった新型はどんなクルマなのでしょうか? 何より名前の通り日本や使い手にフィットするクルマなのか? そんな気になる新型FITに熱い視線を送るのは、普通自動車免許取りたてのバイク大好き女子である美環さん。東京モーターショー2019のホンダブースで「発売したら乗ってみたい」と言ってから約半年。ついに触れることが叶いました。
※取材は3月上旬にしています。
20種類のバリエーションが
誰でも確実にジャストFITする1台を
新型FITはユーザーの好みに合わせて5つのバリエーションを用意。それぞれに2モーターのハイブリッド仕様と1.3リットルのエンジン仕様が用意されています。さらに2輪駆動モデルに加えて4輪駆動モデルもあり、その組み合わせはなんと20パターン! もはやテーラーメイドジャケットを作るかの如くのラインアップは「あなたの自由にフィットする」を地で行くもの。ホンダの本気を感じずにはいられません。
美環さんと新型FITの出会いは、東京モーターショー2019のホンダブース。美環さんは大好きなオートバイをチェックしつつも「なんか同じクルマが色々ありますねー。え? 違うんですか? こんなにあるんですか?」とFITの多さに感心しきり。何一つ説明も申し合わせもしない状態で「いっぱいあるFITの中で、どれが一番好みですか?」と尋ねたところ、彼女が指さしたのはFIT初となるSUV風デザインの「クロスター」でした。
今回のFITシリーズの中で、ある意味推しな1台を引き当てるとは、お目が高い! とその場にいたホンダ関係者と担当編集は感心しきり。その場で「試乗できるようになったらクロスターにしましょう」という話がまとまり、今回の試乗となりました。
4代目FITは、全長約4m×全幅約1.7m×全高約1.55mと、いわゆる5ナンバーサイズの枠ギリギリを踏襲。これはわが国において「誰もが道や場所を選ばずに扱えるボディーサイズ」だから。というのも、一般道の車線幅を広げたり立体駐車場の高さを上げることは容易ではなく、何十年も昔のまま。日本の道とフ ィットしていなければ、運転していて心地よくありません。
今回「SUVテイスト」ということで、撮影は山で行なったのですが、その道中はガードレールのない片側1車線。写真の通り、走れる道幅は2mを少し超える程度しかありませんでした。ですが、その中を躊躇せずに行けたのは1.7mというボディーサイズゆえのこと。これが1.8mを超えてくるCセグメントだったら、諦めて別の場所を探したことでしょう。そんな「どこでも走れる」ボディーサイズを含め、新型FITがこだわったのは「心地よさ」。では、その心地よさをひとつひとつ見ていきましょう。
クロスターは他の新型FITと比べて、15mmほど車高を上げているのが特徴。横から見るとコンパクトSUVとミニバン、コンパクトカーのいいとこどりに見えます。天井にはルーフレールが設けられ、アウトドアテイストを演出。ボディーサイズはこのモデルのみ3ナンバーサイズになってしまいますが、自動車税は排気量で決まりますので、ボディーサイズによって納める税金は変わりません。見慣れないうちはスタイリングに戸惑っていた筆者でしたが、美環さんは「乗りやすくて、いいですね」とニコニコ顔。ちなみに5つのバリエーション違いはエンブレムなどはなく、外観から判断できる人は少ないことでしょう。
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