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いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第17回

ポータブルの域を超えた、高性能・高機能のネットワークプレーヤーが誕生

これぞ完成形、CHORD「Hugo 2」+「2go」のタッグのすごい機能を紹介 (6/7)

2020年04月06日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋、小林(ASCII)

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7. Roonを使う

 2goは、本格的にPCオーディオを活用している人の間で人気の高い「Roon」との連携も可能だ。Roonは、有料課金制の音楽再生ソフトで、PCに保存してある楽曲、NASに保存してある楽曲、そしてTIDAL/Qobuzで提供されている楽曲を管理できる。

Roonの再生画面。TIDALから配信されたMQA音源を、Roonで96kHzのハイレゾ音源にデコードし、さらに384kHz/32bitにアップサンプリングしたうえで、Chord 2goに送っている。

 特徴は、インターネット上のサービスと連携し、再生楽曲の細かな情報を参照したり、この情報を利用して無数に存在する楽曲やアーティストに横串を通せる点だ。例えば、あるアーティストに関連した楽曲を探す際、自信名義のアルバムや曲だけでなく、サポートメンバーや楽曲提供など、一部分だけ参加したものまでピックアップしたり、似た傾向の曲をライブラリーからピックアップして連続再生するといった機能が提供されている。

 また、「Roon Ready」と呼ばれるRoon対応機器に対して楽曲を送ることも可能だ。その際にはアップサンプリングしたり、ヘッドルームの適正化機能、ヘッドホン再生用のクロスフィード調整機能、パラメトリックEQ、スピーカーのディレイ/フェイズ補正機能なども利用できる。豊富な音質調整機能を備える点も魅力だ。

 2goは、RoonReadyの機器としても使える。ただし、システムの都合上、Roonは家庭内での利用が中心になるだろう。利用する際には、RoonでAudio Settingを出して、RoonReady機器のリストから「2go」を見つけて指定する。

 Roonを使うことで、Roonの高度なライブラリ能力をフルに使えるだけでなく、アップサンプリングをしてHugo2/2goに送り、Hugo 2の能力を最大限に発揮させることができる。自宅でHugo2の機能をフルに発揮させるならRoonがお勧めだ。

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