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松村太郎の「"it"トレンド」 第295回

オンライン授業、始めるまでに問題山積み

2020年04月06日 09時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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●オンライン講義の必需品も品切れ

 ちなみにZoomの場合、双方向性を確保して映像付きで1時間に200MB程度のデータ量、音声のみで100MB前後の計測でした。1週間10コマが全部ビデオ付きのオンライン講義だった場合、週あたり2GB必要となります。配信側は極力音声+資料ダウンロードみたいな形式でデータを抑えてあげると、スマホしかない学生には喜ばれそうです。

 iUではZoomを前提にオンライン講義を実施しようとしていますが、ここにもテクニックが必要です。

 教員が資料を見せたり自分がしゃべるパソコンでZoomの会議室をホストしてしまうと、何かのタイミングでパソコンが落ちると、授業参加者全員が路頭に迷います。そのため「ただ会議室をホストするマシン」が必要になります。そのことは本連載で以前ご紹介しました。

 半月前の段階では、教員が大学に行って講義をするという前提でしたが、現状自宅からオンライン講義の実施の可能性が濃厚です。

 となると、家には、

・片付いた部屋
・PC 2台
・カメラ
・USBマイク&ヘッドフォン
・できれば外部ディスプレイ

 といった環境が必要になります。

 なんとなくですが、これってもう、オンラインゲーマーやYouTuberの機材リストと振る舞いを参考にした方が早いんじゃないか、思い始めました。リアルタイムで進行するタイムラインに複数のメンバーが加わってくる状況は、オンライン講義と同じですし……。

 Macを使っているとFaceTime HDカメラが搭載されているのが当たり前ですが、世の中どうもそうではないようです。たしかに、企業のセキュリティの関係で、ウェブカムなしのモデルの需要も高かったのですが、今度はウェブカムが必要な状況に。

 2月の終わりからリモートワーク需要でウェブカムが量販店の在庫が少なくなっていると言います。BCNのデータでも売上400%になっているそうで、これから手に入りにくい状況が続くかもしれません。日本だけでなく世界中で需要がありますから。

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