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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第180回

節約中ならコレ! 4万円弱の「Xperia 8」は最低限の便利を詰め込む1台

2020年03月22日 12時00分更新

文● 井上 晃 編集●ASCII

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デュアルで必要最低限の機能を持つカメラ

 背面カメラは標準+望遠のデュアルカメラなので、3~4眼仕様の上位モデルと比べると見劣りします。静止画・動画問わず、カメラ機能にこだわりたい人には、物足りない性能と感じられるかもしれません。

背面には約1220万画素の広角カメラと、約800万画素の望遠カメラを搭載

 一方で、撮影機能としては「ポートレートセルフィー」「レンズ(Google レンズ)」「ぼけ」「スローモーション」「マニュアル」「クリエイティブエフェクト」「パノラマ」などが備わっており、充実しています。上位機種が備えるピン送り撮影などが可能な「Cinema Pro」は搭載していませんが、普通にスマートフォンのカメラとして使う上では、なにも問題ありません。

 ただし、イマドキのハイエンドモデルのように、暗所でも勝手に明るく撮影できるわけではない点は留意が必要です。

 しかしながら、実際にXperia 8のカメラを使って写真を撮ってみると、何気なく撮った写真が良い味を出してくれることに気づきます。「プレミアムおまかせオート」で自動で最適な色味に調整してくれるので、難しく考えずにパシャパシャ撮れるのは普及価格帯でもさすがXperiaといったところ。ただ、望遠カメラ側のピント調整機能は少し弱い印象を受けました。

Xperia 8で濡れた道路を撮影(手動での加工はなし)。雨の日らしい雰囲気はよく表現できている

こちらはiPhone 11 Proで同じ構図を撮影(手動での加工はなし)。ディティールはよく出ているが、ちょっと明るくなりすぎている印象もある

Xperia 8で撮影。明るさのみ調整済み

食べ物など被写体に応じた撮影条件を自動で適用してくれる「プレミアムお任せオート」はおなじみ

 UIの使い勝手はイマイチ。iOSやほかAndroidのように倍率を表示するメモリのスワイプでズーム操作はできません。ピンチイン・ピンチアウトでの調整は正直面倒です。音量上下キーでズーム操作ができるので、これを活用するのが現実的でしょう。ちなみに、Xperia 8には物理シャッターキーが備わっておらず、横持ちで撮影するときにもUIのシャッターボタンを操作する必要があります。こうした諸条件を鑑みると、縦向きに持って撮影する方が操作性がよく感じます。

 静止画比率は、4:3(12MP)、16:9(9MP)、1:1(9MP)、21:9(7MP)を選択可能。トリミングによってサイズダウンしているとはいえ、21:9で撮影が可能なので、撮った写真をスマートフォンの中で閲覧して完結するライトユーザーには相性が良さそうです。

動画の場合には4K(16:9)、4K(21:9)、Full HD(21:9)、Full HD(16:9)、Full HD(16:9 60fps)、HD、VGAを選択可能だ

インカメラは通常モードで撮影しても自動で肌が加工される、スッピンや髭を剃っていない状態でもそこそこ綺麗に整えてくれる

ゲームがプレーできない処理性能ではない

 Xperia 8はメモリー4GB、内蔵ストレージ64GBを搭載。SoCにはSnapdragon 630を採用します。上位モデルが搭載するSnapdragon 855と比べると性能差は大きいので、その点は購入前に理解しておく必要があるでしょう。既報でも散々お届けしているので、ベンチマーク自体は省略しますが、AnTuTuベンチマークの総合スコアで言うならば5倍くらい違います。

 目安として、30秒程度の動画を撮影しておき、フォトアプリの編集機能で動画に「スタビライズ」を適用したものを、出力するのに1分以上かかりました。スタビライズを適用する時間を含めれば、軽く2分以上に。長い尺の動画を頻繁に撮影する人にっは、こうした待ち時間が気になるかもしれません。

 一方で、SNSを閲覧したり、ブラウジングで情報検索をしたり。日常的な利用方法においては、Xperia 8の処理性能でも十分すぎるくらい。正直サクサク動いていて、ストレスはあまり感じませんでした。

 3D描写の多いゲームアプリでも、ゲーム側が最適化してくれる場合が増えています。実際「PUBG Mobile」なら、横向きのマルチウィンドウでプレーすることもできました。ゲームプレーによほどのこだわりがなければ、性能面を心配する必要はありません。

 ただ、内蔵スピーカーのサウンドは心細い印象でした。おもに底側面から音が出るので、横向きだと音に偏りが出ますし、音圧も小さいのでスピーカー代わりにBGMを流したりする使い方には適していません。3.5mmイヤホンジャックは備わっていますし、ゲームや動画を音ありで楽しむ場合には、基本的にイヤホン・ヘッドホンを装着した方がおすすめです。

PUBG Mobileなら問題なくプレーできた。一方、フォートナイトは非対応

マルチウィンドウでも動いた

 そのほか、通信速度について、Xperia 8は下り最大400Mbps、上り最大37.5Mbpsをサポートします。これもXperia 5は下り最大988Mbps、上り最大37.5Mbpsであるので、下りは理論値で2倍以上の差があることに。

 はなから最高速度を気にしていないY!mobile、UQmobileユーザーなら問題ないポイントでしょうが、縦長画面を生かしたマルチウィンドウでの“ながら見”を期待しているauユーザーの場合には、MNOの特権を生かしきれないので勿体ないと感じるポイントかもしれません。

【まとめ】コスパと性能のバランスはいいが
写真やゲームにこだわりがあるなら上位モデルを

 以上をまとめて、Xperia 8は「スマホにお金をかけたくない/家で動画を見ながらLINEしたい」という人に向いている端末だと言えるでしょう。4万円弱の価格としてはデザインも洗練されていて、おサイフ機能が備わっていたり、水回りにも強い特徴を持つので、普段使いのメイン端末に適した製品に仕上がっています。

 一方、写真・動画撮影にこだわりがある人、ゲームをたくさん楽しみたい人などは、上位モデルのXperia 5などを選択すべきです。

  Xperia 8(Y!mobile版) Xperia 1(参考、国内版)
ディスプレー 6型液晶(21:9) 6.5型有機EL(21:9)
画面解像度 1080×2520ドット 1644×3840ドット
サイズ 約69×158×8.1mm 約72×167×8.2mm
重量 約170g 約178g
CPU Snapdragon 630 2.2GHz+1.8GHz
(オクタコア)
Snapdragon 855 2.8GHz+2.4GHz
+1.7GHz(オクタコア)
メモリー 4GB 6GB
内蔵ストレージ 64GB 64GB
外部メモリー microSDXC(最大512GB) microSDXC(最大512GB)
OS Android 9 Android 9
カメラ画素数 アウト:約1200万画素(F値1.8)+約800万(F値2.4)
/イン:約800万画素(F値2.0)
アウト:約1220万画素(F値1.6)
+約1220万(望遠、F値2.4)
+約1220万(超広角、F値2.4)
/イン:約800万画素
防水/防塵 IPX5,8/IP6X IPX5,8/IP6X
バッテリー容量 2760mAh 3200mAh
生体認証 ○(指紋) ○(指紋)
USB端子 Type-C Type-C
カラバリ ホワイト、ブラック、オレンジ、ブルー パープル、ブラック、ホワイト、グレー

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