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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第86回

メリハリのあるリズミカルなタイピングができる:

アップル新型MacBook Air 極上キーボードが帰ってきた!

2020年03月20日 21時30分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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 アップルがリリースした新型MacBook Air(Early 2020)の先行レビューをお届けします。なお、この原稿も、セットアップした新型MacBook Airで書いていますが、個人的な感想を一言で言えば、

 キーボードが魅力のモバイルノート型Mac

 というべき存在でした。

●象徴的なMac

 少し背景の話から。

 アップルによると、Mac史上最も人気のある、非常に重要なMacであると位置づけています。

 実際、価格が最も安く、しかしボディは超薄型のアルミニウムユニボディを採用し、アップルが送り出すコンピュータの高い品質を手頃に体験できる入門機で、アップルのコンピュータラインアップの中でも象徴的な存在と言えます。

 しかし入門機と言いながら、年々上がっていくパフォーマンスと、年々動作が軽くなっていくmacOSのおかげで、「これで十分」と使い続ける人も多いはず。長持ちして、買い換え時を逸してしまいますが。

 歴史を紐解くと、MacBook Airはスティーブ・ジョブズが持つ茶封筒から取り出されてデビューしました。Macが、小型化や低消費電力化で行き詰まったPowerPCからIntelプロセッサへと変更しましたが、MacBook AirはIntelに移行したからこそ実現できた、象徴的な存在でした。

 MacBook Airは2018年までの長らくの間、新モデルに恵まれず、2010年に登場したデザインと非Retinaディスプレーのフォームファクターを引きずり、アップルの「iPhone偏重、Mac軽視」の批判を代表するようなモデルでした。

 MacBook Airは2018年10月にRetinaディスプレーを搭載した待望のフルモデルチェンジを受けました。今回は前回よりも大幅に短い間隔である約1年半でのモデルチェンジとなります。

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