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Microsoft Teamsを使った学校行事・遠隔授業

新型コロナウィルス休校の中、立命館小学校で実施されたリモート卒業式に参加した

2020年03月16日 15時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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 卒業式で式辞を述べた立命館小学校の後藤文男学校長は、冒頭に今回の卒業式の経緯について説明した。

 「お父さん、お母さん、在校生がいないなかで、卒業式を行わなくてはならなくなったことが残念でしかたがない。しかし、今、日本だけでなく、世界中が見えない新型コロナウイルスという病気と戦っている。どこに潜んでいるのかわからないこのウイルスから、皆さんを守らなくてはならない責任が私たちにはある。

 学校を休校にしなくてはならないという特別な状況のなかで、みなさんの感染へのリスクを減らし、みなさんの安全と健康を最優先することで、卒業式だけはなんとしても行いたいという思いから、今回のような判断をした。こうしたみなさんの元気な姿を見て、無事に卒業式を行うことができてこの上なくうれしい。みなさんが元気に前に向かって歩んでいくために、心を込めた卒業式にしたい」

Microsoft Teamsでのライブイベントを無償提供

 Teamsライブイベント機能は、ライブイベントに参加するためのURLを発行。Microsoft Edgeなどのブラウザを利用して、URLをワンクリックするだけでイベントに参加できる。マイクロソフトのアカウントや製品ライセンスを持っていなくて視聴できるようになっている。

立命館小学校の第11回卒業式の配信開始直前の様子

 立命館小学校は、Microsoft Showcase School の認定校として、日本マイクロソフトと連携。Office 365などを授業や校務などで利用してきた経緯がある。

 日本マイクロソフトは、経済産業省による新型コロナ感染症による学校休業対策「#学びを止めない未来の教室」を通じて、Office 365アカウントの無償発行やSurface端末の無料貸出、教員向けオンライン研修を、春休み期間が終わるまで 無償で提供することを公表している。

 そのなかで、「Microsoft Teamsでのライブイベント」についても無償提供を行っている。また、日本マイクロソフトは、COVID 19対策でリモートワークに取り組む組織に向けて、無料相談窓口を開設することを発表。オンラインでイベントを実施できる「Microsoft Teams Live Eventサービスの実施支援」を提供しており、これを活用した協力体制と位置づけている。

卒業生108人が参加した。

6日の提案から短期間で、14日の実施に漕ぎつけた

 日本マイクロソフトは、3月6日に、立命館小学校に対して、「Microsoft Teamsでのライブイベント」を紹介。9日には、立命館小学校から、ライブ配信実施の相談を受けたという。日本マイクロソフトではすぐに、社内のTeamsに、同プロジェクト用スレッドを設置。社内関係者を適宜招待して対応方法、サポート内容などの社内すり合わせを開始し、10日に日本マイクロソフトと立命館小学校の関係者が、Teamsを使った会議を実施して、カメラを活用しながら、会場や設備状況を事前に確認した。

 さらに、12日までの期間、立命館小学校と日本マイクロソフトの関係者がメールやTeamsを使って連携しながら、配信準備を開始。13日に設営準備を行い、14日の卒業式当日を迎えた。児童は、卒業式の練習をまったく行うことができなかったため、卒業式当日の朝10分間だけリハーサルを実施して本番に臨んだという。

卒業証書を授与する様子

 日本マイクロソフトでは、動画配信用のカメラやSurfaceなどの機材の提供とともに、配信スタッフ、配信ノウハウを提供。コミュニ クラウド ジャパンがサポートを行ったという。立命館小学校が卒業式のオンライン配信の検討を開始してから、わずか1週間で実現したことになる。

 立命館小学校の後藤学校長は、「本校として何ができるかを検討するなかで、ライブ配信の支援プログラムを知り、日本マイクロソフトに相談した。これまで見たことが無いような卒業式のライブ配信を実現でき、本校にとっても画期的な取り組みになったと感じている」と語った。

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