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モーダル小嶋のTOKYO男子めし 第10回

創意工夫が感じられる:

松屋ガリたま牛めしはザーサイに注目「濃いのが好き」ならハマるかも

2020年03月11日 16時20分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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「ガリたま牛めし」
松屋
490円(並。プレミアム牛めし未販売店舗では価格が異なる)
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/news_lp/200310.html

2年ぶりの復活

 「スタミナ定食を食べてスタミナがつくのは、スタミナがある人だけ」と言われたことがあります。なるほど、うまい言い回しだな、と感心したものです。一般的に「スタミナ定食」といわれるようなガッツリしたご飯は、元気がないときには、なかなか食べられないものですから。

 さて、牛めし、定食などを提供する「松屋」は、「ガリたま牛めし」を3月10日10時から発売しています。並490円、大盛640円。プレミアム牛めし未販売店舗では、熟成チルド牛肉を使用せず、価格が異なります(並430円、大盛540円)。

 ザーサイの食感とニンニクの風味が魅惑のスタミナ丼が2年ぶりに復活。やわらかく煮た牛肉に、ニンニク醤油と生玉子をコリコリとした食感のザーサイを合わせたという一品。ザーサイの歯ごたえ、生玉子のまろやかさ、ガーリックの香りの組み合わせでやみつきになる旨さとうたいます。

見た目は普通の牛めしに見えます。海苔とネギを散らしてありますが

玉子は別皿での提供でした

 持ち帰り可能。ただし、持ち帰りの場合はみそ汁が付きません(別途60円)。なお、プレミアム牛めし未販売店舗では、熟成チルド牛肉を使用せず、価格が異なります。

ザーサイの香りと玉子の追加が技ありです

ザーサイとニンニク醤油がポイント

 ポイントはザーサイです。ザーサイの独特の味付けがアクセントになっていて、ニンニク醤油を使っていることも含め、「濃いな」と思わせるようになっています。ただ、めちゃくちゃに塩辛いわけではない。「ザーサイ」「ニンニク」といったインパクトのある香りを組み合わせることで、パンチがあるように感じさせるのです。

 味としてはそこまでめちゃくちゃに濃厚なわけでもないのに、ガッツリしたものを食べているぞ、と舌に印象づける点で、ザーサイを選んだのはユニークといえましょう。コリコリした食感も食べごたえを演出しています。

玉子を落としました。黄身だけ落とせばよかったかもしれないけど、白身がもったいなくて

 とはいえ、普通の牛めしにザーサイとニンニク醤油を入れているので、どうしてもしょっぱくなる。そこで味のバランスを取るのが玉子です。これでまろやかにすることで、全体のバランスが整います。

 そうそう、記事では写真が撮りやすいかと思い、割ってすぐに玉子を落としたのですが、よくといてから落としたほうが味にムラがなくてよいかと……。

玉子のまろやか感がポイントかと

 構成する食材的に、どうしても味が強くなってしまうのですが、その中でも、バランスを考えつつ、創意工夫が感じられるものになっていると思います。あっさりした味がほしい人には勧めにくいですが、暖かくなってきたいまの時期に食べたいガッツリとした丼メニューとして、なかなかおもしろいのではないでしょうか。

スタミナをつけたくて豚汁に変更しました

 ただ味を濃くするだけならカンタンなわけで、独特な味のザーサイにニンニク醤油の香りでスタミナ感を演出しつつ、そこに玉子を落とすことでまろやかさを追加するという、意外と、技ありなメニューです。スタミナがほしい、けどあまりクドいのは……という人でも、けっこうイケるのではないでしょうか。「濃いのが好き」な人ならハマるかも。


モーダル小嶋

 

1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。

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