シャープ電子黒板「PN-CD701」は会議室をテレワークの最前線に変える
業界初、Office 365を自在に操る4Kタッチディスプレイは働き方改革請負人だ
2020年03月26日 11時00分更新
電子黒板はテレワーク・会議の必須アイテム!
会議の質を向上させるソリューションの1つとして、いま電子黒板に注目が集まっている。高精細な大画面にプレゼン資料を映し出し、出席者全員で共有できるだけでなく、リアルタイムで更新もできるという利便性の高さは、一度運用を開始すれば二度と手放せなくなるほどの魅力だ。
これまで定番としてシャープ「BIG PAD」シリーズをたびたび取り上げてきたが(参考URLその1/その2)、今回紹介したいのは、マイクロソフトが提唱する「Windows collaboration display」の認証を業界で初めて獲得したシャープの新しい電子黒板シリーズ第一弾、4Kタッチディスプレイ「PN-CD701」。何かと面倒なテレワーク前提のテレビ会議を手助けしてくれる頼もしい一台だ。
テレビ会議の成否はOffice 365との相性次第!
ここ最近、さまざまな事情でテレワークを開始せざるを得なくなった社会人は少なくないはずだ。会社に全員集合することが難しくなると、業務に欠かせない会議を「いかにして開催するか?」は大きなテーマであり、テレワーク成功のカギでもある。そしてその解決手段の筆頭にあがるのが「テレビ会議」。
ただし、「テレワーク自体の準備不足・ネット環境の違い・慣れないテレビ会議システム」のコンボで、参加者全員が円滑に接続できることはまれだ。特に、社内に居る人間が電子黒板を利用する場合、ぶっつけ本番でこなせる確率は限りなくゼロに近い。
しかし「PN-CD701」ならば、こうした「テレワーク時の会議問題」を解決できるという。その解決方法とは? 具体的に何ができるのか? 気になるところをシャープそして日本マイクロソフトの各担当者にご教示いただいた。
また、ものは試しということで、この取材は奈良県にあるシャープ奈良事業所と東京の日本マイクロソフト品川本社の会議室を、「PN-CD701」を介したMicrosoft Teamsでつなぎ、テレビ会議形式で行なってみた。
Windows collaboration displayとは?
「PN-CD701」はWindows collaboration display認証を果たした製品である。ではその「Windows collaboration display」とはそもそもなんぞや? となるだろう。
Windows collaboration displayとは、マイクロソフトが提唱する、ビジネス用途向けの「Interactive Whiteboard(電子黒板)」の世界規格。電子黒板にWindows 10搭載パソコンを接続する際、Office 365をはじめとするクラウドサービスとスムーズに連携させることによって生産性を向上させようという狙いがある。会議室に限定して活用されることもある一般的な電子黒板に対して、クラウド活用を前提として設計されている新たなジャンルのディスプレイと言えるだろう。
日本マイクロソフトの梅田氏は、「我々は先進の機能を備えて創造性や生産性を向上させるPCを“モダンPC”と呼称していますが、Windows collaboration displayは“モダンディスプレイ”とも呼称できるような製品と考えています」と語った。
シャープの仁田氏は、「PN-CD701は業界初の認証製品であり、2020年3月時点では業界唯一の市販製品でもあります」と言う。じつは、いくつかの企業も認証を得るべくシャープと同時期に参入を表明していたが、「タッチの書き味、Skype for Business認定デバイスに準じたマイク・スピーカーの音質の高さなどなど、マイクロソフトが求めるクオリティーはかなり高いものでした。当社も様々な苦労がありましたが、何とか一番乗りを果たすことができました」と、ガイドラインに沿った製品開発の厳しさを話した。
一方で、開発に深く関わった小林氏は、「シャープにはBIG PADシリーズで培ってきた電子黒板開発のノウハウがありましたので」と胸を張った。