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T教授の「戦略的衝動買い」 第571回

パソコン創成期にハマったBASIC言語が楽しめる「IchigoDyhook」を衝動買い

2020年03月05日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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自作半田つけモデルのIchigoDake(BASIC)では、モニター画面の文字表示がにじんだりブレたりするとの情報だったので、その問題のない表面実装タイプのIchigoDakeもIchigoDyhookと同時に購入

IchigoDake BASICは、トラブル発症の可能性のある自作(右)と表面実装で問題がクリアされている製品(左)の2個になってしまった

ともあれこの2週間ほどで投資した総額はたった1万8000円

 安心したついでに、今回の右往左往のトリガーとなった「コンポーネントパーツのバラツキによって発生するという文字のにじみやブレ」をこの際、確かめてみようと思って、表面実装のIchigoDakeを引き抜き、代わりに自ら半田ごてを当てた愛着のある「IchigoDake」を挿入して電源オンしたところ……なぜか別に雰囲気はなにも変わらない。

まずは表面実装タイプのIchigoDakeをIchigoDyhookに挿入して起動……バッチリだ!

続いて怖いもの見たさで、自作のIchidoDake BASIC基板もIchigoDyhookに挿入してパワーオン! しかし、いつまで待っても文字はにじまないしブレない。コンポーネントのバラツキが原因らしいので、きっと運が悪いと出る症状なのかも……

 液晶画面の文字のにじみもブレも皆無だ。結局、この2週間ほど筆者はいったいなにをやっていたのだろう。でも、この2週間ほどで投資した総額はたった1万8000円足らず。これは人生初のBASICのプログラムを組んだ、富士通FM-7のたった7分の1、その後買ったMacintosh Plusのなんと35分の1の金額だ。

最初にIchigoDyhookを見て一目ぼれ。「衝動買い」に続いて「しょうがない買い」 そして最後は「意地買い」で明け暮れたこの2週間だったが、今頃になって、IBMもLenovoも現存するすべてのキーボードが電気信号的にはPS/2互換キーボードではないことを知っただけでも意義は大きかった。以前、家にあったIBM PS/2 モデル50のキーボードを捨てずに置いておけばよかった! \(^o^)/

 今回経験したこともすべて無駄ではなく、さまざまなことが分かった。なかでも自分が勝手に心の底と頭の中で100% PS/2互換キーボードだと思っていたThinkPad USBトラックポイントキーボードが、IBM時代も今のLenovoの時代も、PS/2互換キーボードではないことが分かったことの意義は大きい。人生はいつも失敗と実践と勉強の繰り返しでなかなか楽しいものだ。

 
T教授

今回の衝動買い

アイテム:IchigoDyhook、IchidoDake BASIC(完成品)
・購入:PCN
・価格:8778円(IchigoDyhook)、1298円(IchidoDake BASIC:完成品)

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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