
往年のエプソンHC-20ハンドヘルドコンピューターや、ワードバンクノートを彷彿とさせる「IchigoDyhook」(苺大福?)はBASICでパーソナルコンピューターに目覚めた世代のガジェットマインドを大きく揺さぶるめちゃくちゃノスタルジックかつ楽しい製品だ。今回はコンピューター言語には極めて疎く、IchigoDyhookを初めて見て衝撃を受け、速攻で注文してしまったミーハーな筆者が、最後はなんとかゴールまでたどり着いた顛末記だ
BASICでパーソナルコンピューターに目覚めた世代に響く
ノスタルジックかつ楽しい製品だ
パソコン創成期のころ、BASICにハマった時期があった。パソコンワールドには多少遅れてデビューした筆者の人生初のパソコンは、富士通製のFM-7だった。しかし興味が湧くとアッという間に深みにハマる悪い質ゆえ、その後は、NEC PC9801F、Macintosh Plus、IBM-JX、Toshiba J3100GTとみるみるうちに自宅の机の上はパソコンだらけになってしまった。
もちろんこの時代にも、すでにさまざまなプログラミング言語はあったが、文系の筆者が一番とっつきやすかったのは当時、多くのパソコンにROMベースで搭載されていたBASICだった。そんなBASICが動くというレガシーなハンドヘルド型の「IchigoDyhook」コンピューターを一目で気に入り衝動買い注文した。
ところがいろいろ調べていくと、すでに発売中のコンピューター本体であるIchigoIgaiとペアとなるBASIC基板である「IchigoDake」のひとつである「BASIC基板」(以降、IchigoDakeと表記)とは相性が悪いらしく、文字がにじんだりブレたりするという情報が飛び込んできた。
■追記
なお、PCNウェブサイトでの案内によると、現在は問題は解決しているようです。
ーーー以下、引用ーーー
「IchigoDake Basic」をお使いいただく場合は、バージョン 1.4.1Dをお使いください。それ以前のバージョンの場合、表示に乱れが発生する場合がございます。
※2020/1/21から、IchigoDake BasicはIchigoJam バージョン 1.4.1Dで出荷しています。

キーボードと液晶、バッテリー、IchigoIgai相当の基本機能だけのIchigoDyhookを注文して、入荷までの間に筆者が組み立てたのは、IchigoDyhookに繋いで使う実際のコアモジュールの「IchigoDake(BASICモジュール)」だった
欲しいと思ったらなにがなにでも欲しくなるわがままな筆者は、急遽、IchigoDyhookを発注先の会社と相談の上キャンセルをお願いして、別の会社から従来のIchigoIgaiとIchigoDakeの両者を購入して、また久方ぶりに半田ごてワークをすることになった。

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