このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第176回

ディスプレーとカメラはハイエンド並みで3万円を切るスマホ「TCL PLEX」

2020年02月29日 12時00分更新

文● 友納一樹(ゴーズ) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

動作は予想以上に快適

 OSはAndroid 9で、それを基にした独自UIを採用しています。さらに、Android 10へのアップデートも予定されています。CPUはクアルコムのSnapdragon 675を搭載。メモリーは6GB、ストレージは128GBという構成になっています。

 スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを何回か計測してみると、21万点台を記録。スコアはミドルレンジ相当ではありますが、動作自体は非常に快適。まったく不満なく使えました。

独自UIのホーム画面

 バッテリー容量は3820mAh。Quick Charge 3.0(18W)の急速充電に対応します。外出先で写真を撮ったり地図アプリで経路案内を使ったりしても、電池切れになる不安はありませんでした。またロードバイクで走行する際に、経路や時間を計測するアプリを使ってみましたが、約2.5時間で20%弱の減りでした。常時GPSが動作するため電池消費も激しくなりますが、予想よりも消費を抑えてくれた印象です。万が一、バッテリーが心配になっても「節電モード」が使えます。さらに残量をセーブできる「超小電力モード」も搭載します。

「スーパー節電オプション」をオンにすると「超小電力モード」が起動する

 本体左側の「スマートキー」は操作を割り当てられる便利機能。割り当てられる操作が豊富にあるのが特徴です。今回は慣れるまで使えませんでしたが、自分好みにカスタマイズするとさらに使いやすくなりそうです。

割り当てられる操作が豊富にある。iPhoneの「Assistive Touch」に似ているかも

 その他、指紋認証・顔認証の両方に対応します。顔認証の速度はかなり速く、真正面から少しずれていても認証されるようです。また手をいっぱいに伸ばした距離でも問題なく解除できました。すばやくロック解除できるのは便利ですが、セキュリティ面で少々気になるところではあります。おサイフケータイ、防水・防塵性能には非対応です。

【まとめ】ディスプレーとカメラはハイエンド並み
コスパに優れた1台

 TCL PLEXの特徴は、ディスプレーの品質とカメラの性能。発色の良さは際立っていて、美しいだけでなく見やすいのもうれしいポイントです。カメラは欠点のないオールラウンドな性能で、ポートレートや夜景撮影も高品質で仕上げることができています。この2点では、ハイエンドモデルに迫るクオリティーが体験できるのではないでしょうか。

 強いて言えば、防水/防塵性能を備えていたら、写真撮影などもっと広く使い倒せるのに、と思います。また、スマホ初心者向けの価格ではありますが、本体がやや大きすぎると感じる人もいるかもしれません。

 とはいえ、ディスプレーやカメラの性質に優れ、動作も快適。そして3万円を切る価格でこれらが楽しめるコストパフォーマンスの高さは、何よりも魅力です。低価格帯で高性能なスマホを探しているなら、検討してみてはいかがでしょう。

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン