• Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード
注目の特集

イベントレポート

アクセスランキング

週刊アスキー最新号

  • 週刊アスキー特別編集 週アス2024November

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

MITテクノロジーレビュー

「恩を返せた」 EVO Japan 2020最大の激戦区スマブラSPはShuton選手が涙の優勝

2020年01月03日 18時10分更新

文● 高橋佑司/ASCII

Raito選手

shky選手

 4試合目は、Raito選手とshky選手の試合。ファイターはダックハントvsゼロスーツサムスだ。

 試合の構図としては、飛び道具と設置技で弾幕を張るダックハントを相手に、ゼロスーツサムスが如何にそれをかいくぐって攻めるかという戦いになる。一見遠距離で攻められる方が有利にも感じるが、ゼロスーツサムスは機動力が高く、縦横無尽に動けるファイターのため、飛び道具を当てるのもなかなか難しい。

 Raito選手の巧みな飛び道具捌きによるコンボとゲームメイクで、終始ダメージ的にはRaito選手が有利に展開していた印象だが、撃墜力の差があってかストックではshky選手が先行する場面も多かった。特にshky選手は下必殺ワザ「フリップジャンプ」で早期撃墜を決めるシーンも多く会場からは歓声も。Raito選手が最後まで粘るか、shky選手がチャンスをものにするかという勝負になっていた。

 結果、両者1本同士取り合って迎えた3本目では、最終ストック・ダメージもほぼ互角の状況で、最後の空中での読みあいを制したRaito選手が勝利となった。

 ここまでの結果、ルーザーズブラケットで敗れたKEN選手とshky選手は敗退、勝利したzackray選手とRaito選手は、それぞれ先ほどウィナーズブラケットで負けたPaseriman選手、Kome選手と試合を行なうこととなる。

 そして開始した5試合目は、zackray選手とPaseriman選手の試合。Paseriman選手のフォックスを相手に、zackray選手は1本目はマリオを選択した。

 マリオは、リーチは短いものの攻撃後の隙の少ない技が多く、投げからもつながるコンボで高い火力を出すことができる。飛び道具や独特な性能の反射技なども持っており、さまざまな戦い方ができるファイターだ。

 ここで新たな手札を切ってきたzackray選手がどのような試合をみせるのか……と思っていたら、なんとあっという間にPaseriman選手のフォックスが3ストックを撃墜。フォックスの圧倒的な速さを活かした怒涛の攻めでダメージを稼ぎ、とんでもない反応速度で上スマッシュを差し込む、筆者にはちょっと理解しきれないスピードゲームで1本選手してしまった。

 このままでは良くないと思ったのか、2本目ではzackray選手はファイターを変更し、ジョーカーを選択。「ペルソナ5」からのゲストファイター、ジョーカーは、スピードの速い攻撃と高い復帰阻止能力をもち、またゲージが溜まるとペルソナ「アルセーヌ」を召喚し、一定時間攻撃性能が大幅に強化される。

 2本目ではzackray選手がアルセーヌ召喚時の撃墜力を活かし、2ストックまでは先行。しかし3ストック目で、Paseriman選手がアルセーヌ召喚中のジョーカーに一切ひるむことなく責め立て、通常空中攻撃からの上スマッシュというフォックス十八番の撃墜コンボで見事勝利を勝ち取った。

 第6試合は、Kome選手vsRaito選手。第1試合同様にシュルクを選択したKome選手に対し、Raito選手はバンジョー&カズーイを選択。ダックハントでは分が悪いと踏んだのか、ファイターチェンジして対戦に臨む。

 試合はほぼ互角の内容で、バンジョー&カズーイの飛び道具やリーチの長い横強攻撃、下強攻撃、無敵状態の強力な突進技「ワンダーウィング」などが機能してRaito選手がダメージリードするものの、Kome選手はモナドアーツ 撃の攻撃によるバーストや、翔での復帰阻止などで取り返す。

 1本目はRaito選手が、2本目はKome選手が勝利し、迎えた3本目。ステージは台の無い平坦な「終点」になり、突進技のワンダーウィングが機能するかに思えたが、ここにきてKome選手が技を見切ったのか、ほとんどワンダーウィングに当たらず、逆に技使用後の隙をついて撃墜する場面なども見られた。

 立て続けに2ストックを選手したKome選手に、なんとかRaito選手も1ストック返すも、Kome選手がペースを握り続けそのまま勝利をもぎ取った。

 第7試合は、ウィナーズブラケットファイナル、Tea選手とShuton選手の試合だ。この試合は“勝者側トーナメントの決勝戦”になるので、試合形式はBO5(3本先取)の試合になる。両者選択したファイターは前の試合と同様、Tea選手がパックマン、Shuton選手はピクミン&オリマーだ。

 開始前にはお互い笑顔を見せるなど和やかな雰囲気でスタートした試合だが、始まってみれば序盤からTea選手がShuton選手にガツガツ復帰阻止を仕掛けていく苛烈な展開に。

 ピクミン&オリマーは攻撃性能は高いものの、崖に追い詰められた時や浮かされた時など不利状況を打開する防御性能はあまり高くない。Tea選手はそこをついて攻めたてていく。とはいえ、Shuton選手も世界に名を轟かせるトッププレイヤーの1人。自分のファイターの弱点をカバーする復帰技術でステージに戻り、そこからコンボでダメージレースに追いついて反撃をしかける。

 当たれば撃墜確定の場面で飛び道具を冷静にキャッチするなど、高レベルプレイヤーならではのレベルの高いプレイも飛び出しつつ、1本目・2本目はお互いに最終ストック・瀕死のダメージまでもつれ込む互角の戦い。ギリギリのところではあったが、1・2本目を取ったのはTea選手。

 3本目は、Shuton選手がペースを握る展開でリードを取る。Tea選手は消火栓などをもちいたトリッキーな動きも駆使して反撃を試みていくが、3本目は2ストック残しでShuton選手が勝利。4本目もShuton選手が取り、フルセットの5本目は、激しい殴り合いの末、最後の最後で読み勝ったShuton選手の上スマッシュが刺さり、勝者側のグランドファイナル出場はShuton選手に決まった。

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう