人気車種をベースにした特製トミカが登場する 筆者撮影
タカラトミーが1月15日にトミカ50周年記念の発表会を開催。自動車メーカー3社と組んだオリジナルトミカなど50周年記念企画を発表しました。会場の入り口には歴代の1000車種以上がずらりと展示。毎日「トミカシステム タウンどうろセット」を組み立てている2歳児の保護者としては得も言われぬ感動がありました。あっロードスターだ、昨日は崖から落ちて大変だったね……。
トミカはトミー(現・タカラトミー)が1970年に発売したアルミダイキャスト製ミニカーです。ダイキャスト製ミニカーには海外製の外国車しかなかった当時、海外のミニカー製造工程を見学してノウハウを学び、初となる国産ダイキャスト製ミニカーとして作られたのがトミカでした。当時の小売価格は180円。1970年発売のブルーバードSSS、コロナマークII、クラウンスーパーDX、クラウンパトカー、トヨタ2000GT、フェアレディZ432、ホンダ1300クーペ9の7車種を皮切りに、国産車・外国車を問わずラインナップは増えつづけ、累計1050車種を超えています。
50周年事業の目玉は、ホンダ、トヨタ、日産自動車のデザイナーが考えた50周年デザイン特製トミカ「トミカ50周年自動車メーカーコラボプロジェクト」。第一弾がHondaシビックTYPE R(4月発売)、第二弾がトヨタGRスープラ(6月発売)、第三弾が日産GT-R(8月発売)。予価はすべて800円です。会場では各社担当者がデザインを紹介しました。
HondaシビックTYPE Rは金色と紅白を基調としたおめでたい色合いに。TYPE Rの機能性をあらわすモチーフに配色して「赤いところから空気を取り入れて冷やしているんだよ」など親子が会話をする場面をイメージしているそうです。
トヨタGR スープラは手にもって上から見たときカッコよく見えるデザインに。話はそこから実車のデザインにもおよび「リアフェンダーがミラーに映ったときカッコよくないクルマは売れないんですよ」と熱く語っていました。
日産は、日産スカイラインRS-X(R30)の赤×黒カラーリングを施したGT-R。「クルマをリフトで持ち上げたとき床下と呼ばれる部分がどう見えるかにもこだわっている」とやはり実車のデザインも熱く語っていました。
トミカで遊ぶおもちゃ「トミカワールド」も新コンセプトの製品を発売予定。
「スーパースピードトミカ&デジタルアクセルサーキット(仮)」は、NFCチップを内蔵した専用トミカが使えるサーキットコース。昨年12月発売の「GO! GO! アクセルサーキット」と同じように本体のボタンを押してトミカを走らせるもので、2人で対戦もできる熱いおもちゃです。新たにNFCによってラップを記録したり、アナウンスを流す機能を備えます。
「プログラミングトミカ(仮)」は、「直進」「右折」などをプログラミングして動かせる専用のプログラミングパトロールカーと、走行用マップのセット。他のトミカとも一緒に遊べるように、他社のプログラミングカーよりも小さなトミカサイズをめざして開発を進めているということでした。
トミカ50周年記念のキャッチコピーは「いつだって、カッコイイ」。会場に並べられた歴代トミカはたしかにどれもカッコよく、初めて見たロータス78は「これを子ども向けに出したのか……」と思わず声が出てしまったものでした。
うちの子のお気に入りは昨年発売されたハイブリッドの赤いフェラーリで、まさに「赤いカッコいいクルマ」と呼んでいます。子が私くらいの年齢になったときも、トミカにはカッコいいミニカーとしてがんばっていてほしいものです。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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