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T教授の「戦略的衝動買い」 第563回

令和2年は温故知新の精神で

23年前のソニーのフロッピーディスクカメラ「マビカ」を衝動買い

2020年01月09日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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間が抜けたことに、フロッピーディスクドライブを断捨離して持っていなかったのでウェブ通販で即購入。意外といまだに需要はあるらしく、数種類以上のUSBインターフェースのフロッピーディスクドライブが1500円前後から売られていた

重要なアイテムが断捨離の犠牲になっていた……

 散々遊んだ挙句、突然、この撮影データの入ったフロッピーディスクをパソコンに読み込むための「フロッピーディスクドライブ」なるモノを持っていないことに気が付いた。最悪の場合、マビカ背面の2.5インチTFT液晶で見ることになってしまいそうだった。

 実は、去年まで、USBケーブル付きのIBMディスケットドライブを持っていたのだが、もう何年も使うことがなかったため誰かにあげてしまった。フロッピーディスクは断捨離を逃れた2枚がコンピュータの歴史を説明するためのモニュメントとして生き残ったが、フロッピーディスクドライブは不要に思えたので始末してしまっていたのだ。

何十年振りかに筆者の机の上にフロッピーディスクドライブが鎮座した。これで思う存分マビカで撮影したレガシーでホットなデジタル写真を簡単にパソコンに取り込める

 令和2年になっては、もはやどこにもUSB接続のフロッピーディスクドライブなんて売っていないと思いつつダメ元でネットを見て見たら、これが意外とたくさん売られているのだ。おまけに1500円前後という低価格。迷わず速攻で購入してセットしてみた。

Windows 10ではフロッピーディスクドライブをUSBポートに接続するだけで自動認識してくれる

 早速、マビカで撮影したフロッピーディスクを入れてパソコンと接続して見た。なんとWindows 10では設定も不要でフロッピーディスクを認識してくれる。画面に表示されたフロッピーディスクドライブをマウスカーソルでクリックすると、懐かしい「ジーコジーコ」という音と共にサムネイル画像がパラパラと順番に表示された。

フロッピーディスクドライブ アイコンをクリックすると、懐かしいフロッピーディスクを読む音が「ジーコジーコ」と聞こえてサムネイル写真がパソコンの画面にぱらぱらと表示される

 マビカの撮影画質にはJPEGの「標準画質」(Standard)と「高画質」(Fine)の2種類が用意されている。標準画質なら1.44MBのフロッピーディスク1枚におおよそ30枚〜40枚、高画質なら15枚〜20枚が記録できる。

マビカの高画素モード(左)と標準画素モード(右)記録データサイズで2倍ほどの差があるが見た目はそれほどの差は感じない。ちなみに高画素モードでも昨今のスマホカメラの撮影画像と比較すると1枚のJPEG写真サイズは45KB 〜60KB と超々小さい

 実際に筆者が高画質と標準を切り替えて同じ被写体を撮影してみたところ、それほど顕著な差は感じなかった。実際の画像(高画素)のオートフォーカスやマニュアルフォーカス、ズームや接写などでマビカで撮影した数枚のサムネイル画像のように小さなVGAサイズ(640×480ドット)の写真を参考までに掲載しておく。

高画素モードで比較的くらい我が家の廊下で愛犬のボビーをオートで撮影

リビングで寝ているボビーをオートズームで撮影

デスクトップに飾っているフィギュアをF値+1.5でマニュアル撮影

同じフィギュアをマニュアルズームで撮影

腕時計をマニュアルで接写

 奇跡的に残っていたフロッピーディスク2枚、なんとか再購入できたUSBフロッピーディスクドライブ、これでやっとマビカで撮影した画像をパソコンまでもってくることはできた。しかしここまでくればフロッピーディスクを直接スマホに繋いで、マビカでの撮影画像をスマホに読み込んでみたくなった。

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