国立科学博物館は8月26日、世界初のカメラ搭載携帯電話やレンズ付きフィルムなどを“未来技術遺産”として登録した。
これは平成20年度から実施している重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)登録で、未来に引き継ぐのがふさわしい技術資料を登録しているもの。国内すべての科学技術を対象に、今年の49件を合わせて計184件が登録された。
今年登録された技術資料でもっとも古いものはサクラファインテックジャパンが製造し日本の光学顕微鏡近代化の幕開けとなった「エム・カテラ(M&KATERA)Ⅳ型」(1914年)、もっとも新しいものでは高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「508.6MHz、1.2MW 連続波クライストロン(E3732、T62)」(2002年)などがある。
身近なところでは、シャープ「J-SH04」(2000年)や富士フイルム「写ルンです」(1986年)のほか、日本初のテープレコーダーであるソニー「G型テープレコーダー」(1950年)や、世界初の電子スチルカメラやビデオカメラ、デジタルファクシミリ、漢字表示対応電子手帳などがある。
9月2日には史料所有者を招いて登録証および記念盾授与式を行うとともに、9月2日から9月7日までパネル展示(一部実物資料展示)も行われる。
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