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2019年、世界のエナドリ総まとめ:

このエナドリ、日本で発売してくれませんか?

2020年01月01日 16時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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美食の国はエナドリも普通じゃない!
個性派揃いのフランス編

 「HUAWEI P30」シリーズの取材でフランスはパリを訪れたスピーディー末岡さん。フランスみやげとして、気になる(=日本でなかなか見ない)エナドリを買ってきました。こちらも、なかなかの個性派が揃っています。

「Monster Energy Punch」

 まず最初に紹介するのは「Monster Energy Punch」。Ballerとは直訳すればバスケットボールをする人ですが、「ぜいたくな暮らしをするお金持ち(あるいはギャング)」というスラングでもあります。日本ではなじみのないフレーズですが、海外では、このBALLER'S BLENDシリーズも出回っているようです。

 駄菓子のジュースチックな、ちょっとわざとらしい甘さが特徴ですね。とはいえ、エナドリとしてはかなり飲みやすい部類に入る。ただ、日本ではウケるかどうか、すこしむずかしい味わいです。

「DARK DOG」

 なんともおどろおどろしいデザインの「DARK DOG」。オーストリアのメーカーの製品ですが、フランスでも普及しているようです。このDARK DOG、あくまでキャンペーン用だとは思いますが、「5リットルの缶」という特大サイズで売り出したこともあるとか。ガラナとビタミンがたくさん入っている、ということをウリにしているようです。

 味もガラナがバッキバキ。好きな人は、めちゃくちゃ好きなんじゃないでしょうか。エナドリらしいエナドリなんだけど、どちらかというとレッドブルというよりは「リポビタンD」的な、栄養ドリンクっぽい雰囲気です。

「CRAZY TIGER Energy DRINK」

 「CRAZY TIGER Energy DRINK」はフランスのメーカー。いわゆる「コート・ダジュール」と呼ばれる海岸のある、イエールの会社だそうです。このCRAZY TIGER Energy DRINK、1リットルや2リットルのボトルでも販売しているそうで、ヨーロッパのエナドリの飲み方はすごいな……と複雑な気分になりました。テイストの基本はエナドリ系というか、めずらしい感じではないですが、酸味が強かった。

「CRAZY TIGER Mojito」

 「CRAZY TIGER Mojito」は、その名の通り、CRAZY TIGERシリーズからあらわれたモヒート(ラムがベースのカクテル。レシピにもよりますが、ミントとライムを使うことがほとんど)風味の飲料。アルコールは入っていません。

 これ、かなりよいです。ミントの香りもするし、味もモヒートに近い。「エナドリが飲みたい」と思ったらダメですが、さわやかな炭酸飲料として、あったらついつい買いたくなる完成度。日本でも人気になると思いますよ! ぜひ!

「Truc de Fou」

 「Truc de Fou」もフランス生まれのエナドリ。バスク地方のメーカーです。何といっても名前がすごい。Truc de Fouとは「狂気の沙汰」という意味です。ただ、名前に比べると、味は普通。これといって評価が思いつかないぐらい、普通のエナドリですね。これもフランスでは1リットルのボトルで売っているそうで、ちょっとうらやましいかも。

メジャーブランドの新味多し!
国内展開してほしい製品だらけのドイツ編

国内展開してほしい製品だらけのドイツ編

 ファーウェイの発表会が9月にドイツ・ミュンヘンで開催されたことを受けて、現地に取材で訪れたスピーディー末岡さん。もちろん、ドイツでも多数のエナドリをゲットしてきました。

「RED BULL THE WHITE EDITON」

 アメリカのレッドブルが毎年5月頃に発売する「SUMMER EDITION」の2018年版として発売されていたものが、「THE WHITE EDITION」と名前を変えてリニューアル。「Kokos-Blaubeere」と缶に表記されているように、強めの「Kokos」(ココナッツ)と「Blaubeere」(ビルベリー)の香りが実にかぐわしい。

 味も匂いも人工的すぎて、ちょっとキツいですね。エナドリが好きな人でも、『ウッ』となるわざとらしさがある。日本で発売しようものなら、ネット界が騒然となるかも……。

「RED BULL THE SUMMER EDITON」

 こちらは「SUMMER EDITION」の2019年版。ココナッツ系の香りは2018年版(要するに「WHITE EDITION」)と同じですが、人工的な香りはますます強くなっています。芳香剤や洗剤を思わせる匂いと、ココナッツと柑橘系を強引に混ぜ合わせたかのようなフレーバーで度肝を抜かれます。まあ、フルーティーといえばそうかもしれませんが……。

ツワモノの2人もノックアウト。これはヤバいって!

 とにかく、すごいです。うーん、この言い方は許されないかもしれませんが、ひどい、と言ってもよいかも……。エナドリの中でも悪い意味でダントツ。柔軟剤や洗剤みたいな匂いで、テイストが完全に死んでいます。洗剤、もしくは日焼け止めクリームを飲んでいるみたい。怖いもの“飲みたさ”であっても、さすがにオススメできません! 日本に持ってこなくていいですからね。フリではなくて、マジでそう言ってます。

「MONSTER ENERGY HYDRO MANIC MELON」

 「MONSTER ENERGY HYDRO」は、モンスターエナジーの無炭酸バージョンで、2017年にアメリカで発売されました。スポーツドリンク的な位置づけと思われます。アメリカでは缶で発売されましたが、ヨーロッパではペットボトルが主流なのかも。MANIC MELONはスイカ味。香りはあまり強くないですね。

 甘さも控えめなので、後味はスイカというより“瓜”という感じです。ただ、香りもキツくないので、飲みやすい部類です。けっこう、エナドリが苦手な人でもいけると思います。逆に、「エナドリ!」というイメージを持って飲むと、「あれ?」となるかな。

「MONSTER ENERGY HYDRO MEAN GREEN」

 こちらも、モンスターエナジーの無炭酸バージョン「MONSTER ENERGY HYDRO」から。MEAN GREENという通り、具体的な果実名は名前にありませんが、強いていえば青リンゴに近いフレーバーでしょうか。香りはやや強いものの、気になるほどでもなく、甘さもしつこくありません。

 とはいえ、炭酸がないので、モンスターエナジーっぽくはないですね。青リンゴの味がするジュースと思えばアリです。いかにも海外で売っていそうな「果汁感のなさ」が気にかかりますが、これで元気が出るならOKなのかな。

「MONSTER ENERGY ULTRA VIOLET」

 モンスターエナジーのゼロカロリー&ゼロシュガー版「ULTRA」シリーズから2017年に登場した「MONSTER ENERGY ULTRA VIOLET」。缶も液色もばっちり紫色で、香りはグレープ系という、見た目通りのシロモノ。缶のデザインはエンボス加工でイケています。「エナドリのすぐれたデザイン賞」があればグランプリものでしょう。

 テイストも予想通り、エナドリのグレープ味という感じ。ゼロカロリーの味だからちょっとわざとらしい甘さになってはいるものの、グレープの香りがしっかりある。無難ではあります。これに限らず、モンエナはせっかく多数のフレーバーがあるのですから、どんどん日本でも展開してほしいのですが……。

「DR PEPPER ENERGY」

 「DR PEPPER ENERGY」は見ての通り、ドクターペッパーのエナジードリンク版。「MIT TAURIN」(タウリン配合)と大きくうたっている一方、なぜかエナドリにつきもののカフェインの配合量は記されていません。甘い香りはドクターペッパーとほとんど同じ。

 味は、見事にドクターペッパー。それにエナジー成分を足したという感じ。ドクペが苦手な人はちょっと……ですが、もともとのテイストを活かしたままエナドリ化したのが見事でしょう。好きな人にはたまらないと思います。

コラム:エナドリ番長・スピーディー末岡の
日本で発売してほしいエナドリ

ASCII編集部きってのエナドリ好き、スピーディー末岡さん。海外出張のたびにエナドリを購入。いまのところ、税関であやしまれたことはないらしい。「よく飲むね! って海外でも言われてるよ」とのこと

 今年は海外出張が多かったので、多種多様なエナドリを飲んだ。その中でもレッドブルとモンエナのバリエーションはどれも個性的なので、日本投入お待ちしております。とくにモンエナの「MONSTER ENERGY HYDRO」シリーズはけっこう好き。

 印象に残っているのはパリで買ってきた「CRAZY TIGER Mojito」。その名のとおり、ノンアルコールのモヒートで、炭酸も強くないのでゴクゴク飲めるうえに、ミントとライムのさわやかさがいい。日本でもモンエナが「モンスター キューバリブレ」を出してたけど、あれもおいしい。ノンアルコールカクテルとエナドリは、相性いいかもしれないね。

 来年も「MWC」でスペインに行くことは決まっているので、まだ見ぬエナドリを求め、さまよいたいと思います。



 アスキー編集部では、これからも海外出張のたびに現地のエナドリをチェックしていきたいと思います。読者のみなさま、「こんなドリンクもあるよ!」という情報があったら、ぜひ教えてください!



モーダル小嶋


1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載
「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。



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