Wear OS by Googleを採用するアウトドア対応スマートウォッチ
カシオ初心拍センサー搭載スマートウォッチPRO TREK Smart「WSD-F21HR」を着けて走った
2020年01月05日 12時00分更新
ヘルスケア方向への進化にも期待
アプリを追加しなくても、WSD-F21HR単体で完結する便利な使い方は、ほかにもある。例えば「ツール」アプリの中には方位磁針や高度・気圧計、日の出・日の入り、タイドグラフなど、アクティビティアプリと連携して使える便利なツールキットがある。
さらにWear OSを搭載するスマートウォッチの多くは、AndroidスマホのGoogle Playミュージックアプリから音楽ファイルを内部メモリーに転送して、スタンドアロンでワイヤレスイヤホンなどにペアリングして音楽も聴ける。WSD-F21HRが内蔵する4GBのメモリーに、よく聞く音楽を転送しておけば、ジムなどで体を動かすときに、音楽プレーヤーとしてスマホを携えなくてもより身軽に音楽が聴ける。ウォッチによる音楽再生は一度慣れてしまうと、なかなかスマホに戻れなくなるものだ。
WSD-F21HRはカシオが培ってきた腕時計のノウハウをすべて惜しみなく注ぎ込んだ、とても完成度の高いスマートウォッチだと実感した。心拍測定機能についてはスポーツの成果測定だけに使うのではなく、ヘルスケア用途にも簡単に使える機能やサービスを揃えることが時代の流れであるように思う。
PRO TREK Smartシリーズがアウトドアスタイルに強いツールとして築き上げてきたイメージを大事にしながら、よりマルチに、さまざまなユーザーの期待に応えるウェアラブルとして一皮むけることができるのか、このWSD-F21HRが成功の鍵を握っている。ヘルスケア系のカシオオリジナルアプリを追加したり、ソフトウェアの側からもぜひ継続的な進化を探求し続けてほしいと思う。
