便利なサービスを使って時間短縮で英語を身につけよう
歴史的に価値ある英語スピーチをテキストや音声、動画などで学習できるWebサービス「American Rhetoric」
2019年12月26日 07時00分更新
それ以外には、20世紀に限定せずに様々な演説などを集めた「Online Speech Bank」があり、テキストのみにはなるがエイブラハム・リンカーンの演説のような古いものから、ドナルド・トランプ米大統領の演説といった新しいものまで網羅されている。米国外の人物でも、例えば安倍晋三首相の米国議会での演説も残されている。
基本的に演説などを集めたデータベースではあるが、演説にある言葉の修飾表現などを解説したコーナー「Rhetorical Figures」では、修辞法を40のカテゴリーに分け、頭韻、擬人法、比喩、婉曲法などの例を紹介している。その修辞法の定義と例に分けられ、テキスト、音声、ビデオがそれぞれ用意されてため、優れた表現技法が学べる。
同サイトは英語学習に特化したサイトというわけではない。そのため、学習に便利な機能があるわけではないが、全文をテキストで読むことができるので、翻訳するだけでも勉強になる。有名な演説内容であれば翻訳されたものも多くあるので、答え合わせもできるし、音声、動画のある演説であれば、発音や話し方の勉強にもなる。名演説と呼ばれる文章の表現を学ぶことで、自分の表現力向上にも繋がる。
上級者向けのサイトではあるが、一歩進んだ英語力を学べるサイトだ。
協力:長束 啓樹(ENGLISH COMPANY)
大学在学中は、外国語学部で英語学・英文学・音声学などを学び、米ケンタッキー州でTESOL(英語教授法)について学ぶ。帰国後は、教育業界で英語指導に携わり実務経験を積んだ。各種SNSを駆使し英語学習に便利なWebサービス等について調べ、実際に使っては周りに紹介している。