顔認識のスピードは速いがセキュリティー面で不安が残る
クイックジェスチャーが楽しい!「Google Nest Hub Max」カメラ付きスマートディスプレー
2019年12月03日 12時00分更新
顔認識のスピードは速いがセキュリティー面で不安が残る
本体のセットアップは従来のGoogle Home製品と同様に、スマートフォンやタブレットに入れたGoogle Homeアプリ経由で実施する。従来と異なる点は、途中にユーザーの顔情報を登録するFace Matchのステップが加わったことだ。こちらはスマホのインカメラを使って、Google Homeアプリにユーザーの顔情報を登録する。頭を左右に1回ずつスイングさせるだけで、あっけないほど素速く顔情報が読み取られる。
顔認識のスピード感には驚いた。内蔵カメラは127度のワイドアングルをカバーしているので、縦横に、かなり鋭角になるアングルからNest Hub Maxに近づいても、ユーザーの顔を素速く認識する。ユーザーが認識されると、画面右上にユーザーのプロフィール画像のアイコンがポップアップする。筆者宅で試したところ、正面方向には3m近く離れた場所からでもFace Matchが働いた。ただし、操作結果については使用環境や部屋の明るさなどにも、影響される部分がありそうだ。
筆者以外にも家人の顔情報を登録してみると、それぞれの顔を認識して、Googleカレンダーに登録されたスケジュールやリマインダーを正しく出し分けてくれる。
Nest Hub Maxに意地悪をして、顔をアイマスクで覆ってから近づいたところ、筆者宅の環境ではFace Matchが正しく働かなかった。口元を覆うタイプのマスクも同様だ。反対にiPadやiPhoneのディスプレーに筆者の顔写真を表示して、家人にカメラの前に立ってもらうと、この場合は筆者の情報を表示してしまった。Face Matchについては、まだ少し改善の余地がありそうだ。