■「アンビエントコンピューティング」に注目
背景にあるのは、どこにいてもAlexaが使える「Alexa Everywhere」というアマゾンの構想です。家の中はもちろん、外出先や車の中などあらゆる場所で、Alexaが待ち受けている状態にしようというものです。
米国ではハンズフリーのEchoデバイスとして、Alexa搭載のワイヤレスイヤホン「Echo Buds」、メガネ型の「Echo Frames」、ブレスレット型の「Echo Loop」といったデバイスが登場しています。
誰もが音声アシスタント対応デバイスを身につけて歩く世界観は面白いものの、公共の場で誰かが「アレクサ」と言ったとき、複数のデバイスが反応するのは困ります。ユーザーの声をしっかり聞き分け、センサーを駆使して言葉を発することなく使える機能はますます重要になりそうです。
このようにスマホやPCに向かうことなく無意識にコンピューターを使える「アンビエントコンピューティング」は、ライバルのグーグルも同じ方向性を打ち出しています。音声アシスタントが「スマートホーム」を飛び出して外の世界に広がっていくのか、注目です。
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