小さくてもD-Sub15ピンや有線LANを省かない
レッツノートシリーズはインタフェースの種類も充実している。これは、「レッツノートはビジネスの優れた道具であれ」というパナソニックの思想であり、特に「古い機材を大事に使い続ける」という日本のオフィスでありがちな“美徳”にも配慮した結果でもある。それゆえに、本体にはサイズの大きいアナログRGB出力用D-Subや有線LAN用のRJ45をRシリーズのころから脈々と途切れることなく本体に搭載し続けている。
また、パナソニックではノートPCそのものが公衆無線回線に対応し、屋外でもネットワークを使えることも重視してきた歴史がある。1998年に登場したCF-C33は本体に携帯電話を接続できるインタフェースを備え、1999年に登場したCF-A1ではPHSモジュールを実装していた。2001年にはエッジモジュールを実装したCF-A2も登場している。
公衆無線回線対応と言うと、現在ではSIMスロットの搭載が一般的だが、レッツノートRZ8も上位構成ではnanoSIMスロットを用意している。MVNOのLTE対応SIMをユーザーで購入してスロットに挿入すれば、コストを抑えつつデータ通信が屋外で簡単に利用できるようになる。
次回のレビューではこのnanoSIMスロットの活用を交えながら、屋外で使うレッツノートRZ8の使い勝手を考察してみたい。