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最新パーツ性能チェック 第270回

全コア5.2GHz設定のOCテストも敢行

【詳報】Core i9-9900KSの性能をRyzen 7 3800Xや3900Xと比較

2019年10月31日 14時45分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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Core i9-9900KやRyzen 7 3800Xとガチ対決

 今回の検証環境を紹介しよう。比較対象としてCore i9-9900K、さらにライバルAMDのRyzen 7 3800X、Ryzen 9 3900Xを準備した。8コア/16スレッドのCPU、もしくはメインストリームCPUにおける頂上対決と考えてもらえば問題ない。BIOSは検証時点での最新版(Z390→F10b、X570→F7b)とし、BIOSはすべてデフォルト設定とした。

 ただし、メモリーについてはXMPを有効にした上でCPUのサポートするメモリークロックに合わせた。電源プランはIntel製プラットフォームは「バランス」、AMD製は「Ryzen Balanced」としている。また、表記のない部分は共通のパーツを使用している。

検証環境
CPU Intel「Core i9-9900KS」(8C/16T、4~5GHz)
Intel「Core i9-9900K」(8C/16T、3.6~5GHz)
AMD「Ryzen 7 3800X」(8C/16T、3.9~4.5GHz)
AMD「Ryzen 9 3900X」(12C/24T、3.8~4.6GHz)
CPUクーラー NZXT「Kraken X72」(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード Intel環境:GIGABYTE「Z390 AORUS MASTER」(Intel Z390)
AMD環境:GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」(AMD X570)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C14D-16GTZR」×2(DDR4-3200 8GB×4、Intel環境はDDR4-2666/AMD環境はDDR4-3200で運用)
グラフィックス NVIDIA「TITAN RTX」
ストレージ Western Digital「WD Black NVMe WDS100T2X0C」(M.2 NVMe、1TB SSD)
電源ユニット SilverStone「SST-ST85F-PT」(850W、80 PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(May 2019 Update適用)

 では最初に「CINEBENCH R20」のスコアーで力比べといこう。

「CINEBENCH R20」のスコアー。なお、速報時はRyzen 7 3800Xのメモリー設定が正しくなかったこと(CL16でした)が判明したため、CL14で計測し直している

 速報記事ではRyzen 7 3800Xと対決させたが、改めてRyzen 9 3900Xまで比較に加えてみると、Ryzen 9 3900Xにはマルチスレッドで遠く及ばず、さらにシングルスレッドでもいまひとつ伸びきれないという結果になった。

 物理コア数が4基も差があるため、少々クロックを上げようとマルチスレッドで勝てないのは明白だが、同じ8コア/16スレッドのRyzen 7 3800Xに対してはマルチスレッドのスコアーでなんとか勝ち越せた。このあたりが今のIntel製メインストリーム向けCPUでできる精一杯といったところだろう。

 続いては「Handbrake」による動画エンコード時間を比較してみよう。再生時間約5分の4K動画をフルHDのMP4形式に書き出す時間を比較する。エンコード設定はプリセットの「Super HQ 1080p30 Surround」そのまま、すなわちx264エンコーダーで“High”&“Very Slow”設定とした。CINEBENCH R20と同系統のテストだが、こちらは10分以上はかかるテストであるため、熱でダレる要素があると差が出なくなりやすい。

「Handbrake」による動画エンコードテスト

 Ryzen 9 3900Xに対しては、CINEBENCH R20でも勝てなかったのだからHandbrakeでも勝てないというのは当たり前の話である。しかし、それよりも重要なのは、CINEBENCH R20でCore i9-9900KSが9900Kに対して見せたマルチスレッド性能の強さを、Handbrakeでは出し切れていないことだ。全コア5GHzと4.7GHzだから差はわずか、という考え方もできるが、わずか20秒足らずの差はあまりにも小さい。これは後ほど別角度から検討しよう。

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