2歳児くんの保護者をしてます盛田諒ですこんにちは。子の成長とともに洗濯物の部屋干しが面倒になってまいりまして、今年の冬こそドラム式を買おうかと検討中。パナソニックが9月に発表した新型のドラム式洗濯乾燥機は柔軟剤なしでもタオルがふわっふわに仕上がる専用コースを完備。メディア向けセミナーでふわふわ感を確かめたところ、正直かなり惹かれるものがありました。
ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX900A
11月1日発売予定
想定価格 38万円前後
パナソニック
https://panasonic.jp/wash/products/na_vx900a.html
新製品の新機能は、タオルをふわっふわに仕上げる「タオル専用コース」、おしゃれ着の黄ばみもきれいに落とせる「約40℃つけおきコース」、槽内を熱いお湯で洗ってカビの発生をおさえる「約60℃槽カビクリーンコース」の3つ。中でも特徴的なのがタオル専用コースです。
●3つの「ふわテク」搭載
タオル専用コースはタオルソムリエこと、今治タオル製造元IKUCHI ORGANIC阿部哲也代表が監修。IKEUCHI ORGANICは赤ちゃんが口に入れても大丈夫なやさしいタオルをつくっていて、2037年までに「赤ちゃんが食べられるタオル」をつくるというすごい目標を掲げています。
阿部さんによると、タオルをふわっふわに仕上げるポイントは3つ。たくさんの水で泳がせるように洗うこと。乾かす前にタオルのパイル(ループ状の織り)を立たせるためにバサバサ振ること。そして乾かしすぎないことでした。
ついでに「柔軟剤を入れると残留物質が堆積して吸水性が損なわれる原因になるのでなるべく使わないほうがいい」とも話していました。ホテルでふわふわでも全然水吸わないバスタオルがあるのはこれですね。柔軟剤入れすぎ。
タオル専用コースでは3つのポイントをふまえて、まず通常より水を増やしてやさしく洗濯します。乾燥時には風の量や運転時間を調整して「バサバサ振る」にあたる工程を入れ、乾かしすぎずに終わります。これが3つのふわテクです。
実際タオル専用コースで仕上げたタオルをさわったところ、たしかに相当違います。タオル専用コースはふとんのようにふわっふわ。「おまかせコース」も十分ふわふわですが、比べるとやや硬く感じました。柔軟剤も入れないので吸水性もよく、専用コースの面目躍如といえる仕上がりです。
●「つけおき」「カビ対策」も強化
タオルだけで紙幅をほとんど使ってしまいましたが、おしゃれ着洗いも強化しています。パナソニックのドラム式は15℃、30℃、40℃、60℃の温水機能をもちますが、新製品は皮脂汚れに強い約40℃つけおき洗いがおしゃれ着に対応。洗剤液に6時間つけおき、1時間洗い、合計7時間で皮脂汚れを落とします。また普段着はつけおき時間を減らして7時間から3時間にスピードアップしました。
もうひとつ強化したのは洗濯機で気になる洗濯槽の黒カビ抑制機能。洗濯機は洗剤の溶け残りや皮脂汚れを栄養源に黒カビを育てる菌床になってしまうことがありますが、カビは熱に弱いのでシンプルに温水スチームでやっつけてしまおうという機能です。洗濯槽をやさしく回転させながら水を60℃まで加熱していき、2時間かけて槽内を洗浄してくれます。ややこしくなくて良いですね。
余談ですが浴室の壁も普段からお風呂を出るとき50〜60℃のシャワーをかけるだけで黒カビが生えづらくなって掃除がラクになります。カビ専用洗剤がいらなくなるのでお試しください。
●感動できるドラム式
通常ドラム式洗濯乾燥機を選ぶときは洗浄力と乾燥力で比べます。パナソニックは汚れ落ちがよい、日立は乾燥時のシワが少ないなど、メーカーごとに強みとする便利さがありますが、新製品の「タオル専用コース」はそうした理性より感性に訴えてくるものがありました。タオルが感動的に気持ちいいドラム式といわれると試してみたくなるもので、いいところに目をつけたもんですよね。洗剤の自動投入機能もついてるしこれにしようかな〜、高いけど……。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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