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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第531回

取締役から創業者がいなくなったHP 業界に多大な影響を与えた現存メーカー

2019年10月07日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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Packard氏が取締役会から退任し
ついにHPから創業者がいなくなる

 結局Young氏は1992年10月にCEO職を辞任。後任にはLewis E.Platt氏が就いた。Platt氏はもともとMedical Product Divisionのエンジニアとして入社、その後Computer Systems Organization(CSO)に移り、1990年にはここのトップになる。

新CEOのLewis E.Platt氏。サインを見ると、“Lew Platt”(それも達筆すぎて、Lew Pleettに見える)としていることが多い

 CSOというのは、いわゆるDivisionとは違う組織のようで、Divisionがいわゆる縦割りだとすれば、CSOは複数のDivisionをまたがるような組織に近かったようだ。

 ここは特に法人向けに、単にマシンを売るだけではなく、ソリューションを提供するという部隊であり、コンピューター部門の稼ぎ頭としても良い部隊だったと思われる。

 Platt氏が就任した翌年の1993年、Packard氏もついに取締役会から退任する。これに先んじてHewlett氏は1987年に引退しており、こうしてついにHPから創業者がいなくなったことになる。これを待って、Platt氏はHPを大幅に変えてゆく。

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