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イオン風の放出で空間を除菌消臭「エアーサクセス」
株式会社片野工業は、代表取締役の片野 明夫氏が1990年に設立した海上コンテナ会社だ。過去にコンテナを活用してエビの陸上養殖を手掛け、海水の除菌と消臭に成功。これをもとに開発されたのが除菌消臭技術「エアーサクセス」だ。
一般の空気清浄機は、吸い込んだ空気をフィルターで浄化するのに対し、エアーサクセスは、イオン風を放出し、空間の有機物と臭気源を直接分解、除菌消臭する。この技術は、国内特許6件、海外特許を14ヵ国で取得済み。これまで、医療機器メーカーのテルモにOEM供給した「エアーサクセス プロ」は4万台を出荷し、約4千の病院施設に導入されている。
さらに、家庭向けに手のひらサイズの除菌消臭器「エアーサクセスS」をクラウドファンディング「Makuake」で販売し、486万8100円を達成。
このほか、携帯型の「エアーサクセスポケット」、車載向けの「エアーサクセスソーラー」など用途に合わせた製品をラインアップしており、ウェブサイトから購入可能だ。
共有と決定を加速するVR会議システム
働き方改革ではリモートワークの導入が推進されているが、一般的なビデオ会議システムは、場所や時間が限定され、会議中はPCの前から動けず、ほかの作業ができないのが弱点だ。
VRワイパオ・ジャパン株式会社の「XCOL」は、バーチャルの会議室にPCまたはVRヘッドセットで入ることで、室内を動きながら、プレゼンや動画、ホワイトボードを使った会議ができる。製品を3D CADなどで出力すれば、VR空間で仕様の確認や取り扱いの説明なども可能だ。ユーザーはアバターとして入室するので、服装や場所を気にせず、いつでも使える。
マルチデバイスに対応し、ヘッドセットは、VIVE Focus、Oculus、Windows MR、Windows、Android端末から入室できる。現在は、中国を中心に欧米の企業にも提供しており、国内では東京理科大学が導入している。数年後には5Gの普及が見込まれ、VR会議室の導入はさらに進むと予想される。今後は、熱や触感がわかるセンサーや音声認識などの機能も追加していく予定だ。
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