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拡張MODの投入時期や価格についてHTC NIPPON児島社長に直接確認!

VIVE初、機能拡張も可能なVRヘッドセット「VIVE Cosmos」を試してきた

2019年10月05日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集● ジサトラハッチ

提供: HTC NIPPON

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 初めて装着したときは初期設定から始まるが、これもいたって簡単。2つのコントローラーを手に持ち、床面はコントローラーを床につけることで設定。プレイするエリアは、自分でコントローラーを使って設定するか、あまり動かない範囲として自動的に設定する。するとチュートリアルが開始する。

コントローラーは、模様が白く光っており、これをカメラで認識することで動きを追従させている

 プレイするエリアを設定するまでは外界が見える状態だったが、解像度的にはあまり高くない。そこからチュートリアルで仮想空間の世界に突入すると、超美麗な世界が目の前に広がる。

 解像度は2880×1700ドットで、初代VIVEに比べて88%向上。ピクセル感の距離も短くして、スクリーンドア効果を最小限におさえている。ppiは初代VIVEより45%アップ。実際に体験してみたが、確かにディスプレーのドット感はほとんど感じられない。映し出されるホーム空間(VIVE Reality System)で、まずはチュートリアルだ。

レンズの透明度も初期VIVEに比べ40%アップした

 コントローラーの操作や移動方法などをマスターしたあと、掴む、操作するといった簡単な動作を楽しめる。チュートリアルで流れる女性の声は、日本用に声優を使って録音したものを使っており、耳にスッと入ってくる。また、このホーム空間でVIVEボタンを押せば、レンズと呼ばれる画面が表示され、そこからアプリやゲームを起動できる。VR空間から離れず、そのまま移る感覚だ。

VIVE Reality Systemの画面。最初はチュートリアルを行なう世界でもある

 また、指定したエリアから出てしまう場合は、VR空間の壁を突き破って現実世界が映し出される仕組みになっている。没入してくると、知らず知らずのうちに移動して、エリアから外れてしまうケースも多い。警告ではなく実世界を映すというのが、我に返った感じになり新鮮だ。

 いくつかVIVE Cosmos用のゲームをプレイしてみた。1つは「theBlu」。海の中に沈んだ船の上から魚の大群が泳いでいたり、クジラが目の前を通り過ぎていく。特にクジラは細かく描画されており、動きもリアルで圧巻の世界観だ。

 ほかにも、音ゲーの「Audio Trip」や剣を使って敵を粉砕していく「ソード・オブ・ガルガンチュア」をプレイしてみたが、どちらも結構難しく、すぐにゲームオーバーになってしまったものの、没入感があるためのめり込みやすい。おかげでちょっと体感するだけのはずだったが、最初のチュートリアルから始めて、1時間程度があっという間に過ぎ去っていた。まさに時間泥棒だ。

 VIVEPORTにはコンテンツが現在1800ほどあるが、有料のものが多いためサブスクリプションサービス「VIVEPORT Infinity」に加入したほうがお得に遊べる。月額1500円(税別)で約750コンテンツが無制限に楽しめる。しかも、VIVE Cosmosの購入者には、半年間無料でプレイできるキャンペーンも実施しているので、これは入らない手はない。今回の体験ではゲームが中心だったが、ほかにもアートや教育向けなど、かなり充実している。

 VIVE Cosmosの最大の特徴は、フェイス部分を交換するMODを別途販売することで、将来的に機能拡張が可能なこと。来年初頭から販売されるが、まずはベースステーションのトラッキングを活用できるようにする外部トラッキングMODなどが用意されるという。また、ワイヤレスアダプターを装着してケーブルレスにするなど、本体をその都度買いなおさなくても、最新のテクノロジーによる拡張された機能を楽しめることになる。

フェイスプレートが外れるようになっていて、これを交換することで機能拡張する

 今回発売となるVIVE Cosmosについて、HTC NIPPONの代表取締役社長である児島全克氏にお話を伺った。

――HTCとしてコンシューマー向けプロダクトは久々の登場になります。

児島氏(以下児島):VIVE Cosmosは9月20日より予約販売開始しましたが、かなり好評でHTCの直販ショップでは一瞬で売り切れてしまいました。カメラ6つによる新たなトラッキングシステムとフェイスプレートを交換することで、今後さらに新しい技術が登場してもずっと使い続けられるという期待感から、好評なのではと考えております。また、ほかの販売店でもすごい勢いで予約が入っているようで、発売してからもその流れはしばらく続くのではないかと思います。

――拡張MODは来年から登場するとのことですが、どの程度の頻度で提供されるのでしょう。

児島:大小を含めれば、コンスタントに出す予定ではいます。ただ大きいMODに関しては、半年に1つぐらいの計画でいます。最初の拡張MODは、ベースステーションが利用できるものなのですが、その次はARを絡めたものになる予定です。VRだけでなくARとミックスさせてXRの世界を体験できる、新しい技術への進展が今後さらに加速していくのではないかと思っています。

――価格帯はどのあたりを想定していますか?

児島:現状はまだ想定しておりませんが、お求めやすい価格にしようとは思っています。まだ発表もされておりませんが、5Gと融合することを計画しています。今後の拡張MODに期待してください。

 VIVE Cosmosは8万9882円(税別)。本体単体としては少し値は張るが、今後拡張させるMODを導入することで、買い換えることなくしばらくは使い続けられるだろう。そう考えると、最初に投資して今後の展開を大いに期待したいところだ。

(提供:HTC NIPPON)

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