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トウモロコシは朝もぎがうまい、は本当なのか

2019年09月28日 12時00分更新

文● 四本淑三

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測ってガッテン、やはり落ちてゆく糖度

 次に気になるのは、どれくらいの速さで糖度が落ちるのか。これで朝もぎがどれほどありがたく、どれくらい急いで食べるべきかの目安になる。

 購入当日に17度だった恵味にラップをかけ、室温に晒して翌日測ってみると、16度。想像していたほど糖度の低下は早くない。ただ、試しに食べてみると、瑞々しさ、シャキッとした食感は、もう昨日のものではなかった。3日目にはガクッと落ちて14度に。4日目はさらに大幅下落して10度になっていた。のみならず、微妙な腐敗臭までするようになって、もう食べたくないものになっていた。実験とはいえ、もったいないことをした。

 パッと見でわかりやすいようグラフにしてみたが、個体や室温によって結果は違うはずなので悪しからず。そして皮を剥いた状態で、室温に長時間晒すのはもちろん論外。トウモロコシを保存する場合は「濡れた新聞紙かなんかにくるんで、皮付きのままポリ袋に入れ」あるいは「皮付きのままラップをかけて」冷蔵庫の野菜室に立てておくと良い、と言われている。

 そこで後者の方法で保存して調べてみた。糖度を測る際に皮を取る必要があるので、同じ個体の変化は調べられなかったが、だいたい3日で2度、7日で4度くらいは落ちてしまうようだ。

 結論としては、生で食べるならその日のうち。冷蔵庫に入れても3日まで。そして昔からの言い伝えのように、できるだけさっさと茹でて食べるのが正解。

 では、どんな茹で方をしたらいいのか。次回はそれを測っていこうと思う。

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