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トウモロコシは朝もぎがうまい、は本当なのか

2019年09月28日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 朝もぎのトウモロコシはうまい。トウモロコシも果物と同じで、気温が下がると養分を溜め込み、いちばんおいしくなるタイミングが朝なのだ。そして「トウモロコシは鍋に湯を沸かしてから採りに行け」と昔から言われてきたそうだ。収穫から間をおかずにさっさと茹でなさい、ということだ。

 私が住んでいる北海道の千歳近辺では、実の色が黄色い「ゴールドラッシュ」や「恵味」、そして真っ白の「ピュアホワイト」、黄色と白の混じった「グラビス」などのスイートコーンがよく栽培されている。

 こうした品種は茹でずに生でも食べられる。これがうまい。お前は曲がりなりにも穀物だろう。一体どういうつもりでここまで甘くなったんだというくらい甘い。シャキッとしつつも水分豊富で、まるで果物のような爽快な甘さ。だからフルーツコーンなんて呼ばれていたりもする。

 幸運なことに自宅からクルマで10分ほど走ると、直売所やファーマーズマーケットがいくつもあって、そうした品種が安く手に入る。でも運が悪いと午前中で売り切れ。収穫が始まる7月下旬あたりには、地元民が朝からこぞって買いにくる。のみならず食べ頃を察したアライグマまでもが、いい感じに熟したところを食べていくらしい。だから最近はあちこちの畑に電気柵が張られている。許せん。

 私はそうした争奪戦に何度か負けた。その無念から思い及ぶのは、この戦いの意味についてだ。たしかに朝もぎはうまい。でも、一体どれくらいうまいのか。そんなに急いで買いに行き、あわてて食べるほど、ありがたみのあるものなのか。スーパーで買っても一緒じゃないのか。スーパーだったらクレジットカードが使えてポイントも付くぞ。

 そこで糖度を測って調べてみることにした。

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