ブラーバ ジェットm6。部屋を自動で「水拭き」と「乾拭き」掃除。サイズは幅270mm×奥行252mm×高さ90mm、重量約2.2kg(バッテリー装着時)
家電ライターの倉本春です。
家電ライターとして普段から新製品や話題の家電などを試しています。この連載では家電のレビューやトレンド、よくある疑問などについてお答えできればと思います。第一回目となる今回は、せっかくなので家電ライターとして常々思っていたことをテーマにしました。それは「育児中は床拭きロボットを試してほしい!」ということ。
近年「ロボット掃除機」という言葉をよく耳にするようになりましたが、じつは日本の普及率は5%弱。ほとんどの人はロボット掃除機を使ったことがないのです。そのためか筆者は「ロボット掃除機って実際導入したら便利なの?」とよく聞かれます。とくに前のめりで質問してくるのが子育て世帯。「育児中は忙しいから掃除の時間を短縮したい」「でも小さい子供は床で遊ぶから床掃除はサボれない」という親御さんたちの苦労がしのばれる質問です。
●新型ブラーバの違いは「賢さ」です!
そんな親御さんに教えたいのが、最新の床拭きロボット「ブラーバ ジェットm6」(以下、m6)。
ロボット掃除機「ルンバ」シリーズで人気のアイロボットの製品で、ルンバが床の砂やホコリなどのゴミを吸い取る掃除機なのに対して、ブラーバシリーズは床の水拭きと乾拭きに対応しています。なんとなくフローリングの床がベタついていて、掃除機だけだとイマイチ清潔さを感じられない、そんなときボタンひとつで床掃除をしてくれるブラーバが大活躍するのです。
最近では他社も床拭きロボットを出していますが、ブラーバ ジェットm6の違いは何かというと、ズバリ「賢い」ことです。
最近の高級ロボット掃除機は、ほとんどが部屋の形状などを把握して賢く掃除をしてくれます。しかし、床拭きロボットの多くは「障害物にぶつかったら方向を変えて移動する」という単純な動きをする製品がほとんど。そのため、ちょっと複雑な形の部屋だと拭き残しができてしまうこともありました。一方、m6は家のフロア全体を学習する機能があり、学習後は拭き残しがほとんどありません。
その上、「リビング」や「台所」、「寝室」などの部屋やエリアをおぼえさせて、特定の部屋だけを掃除させることもできるのです。わが家ではm6の充電ドックを廊下にセットしていたのですが、「台所を掃除して!」と指示するとわき目もふらずに最短距離で台所まで直行する姿はちょっと感動してしまう健気さです。
この機能、かわいいだけではなく非常に便利です。たとえば自分が台所で料理をしていて、リビングにいる家族が飲み物をこぼしたというとき、手元のスマホかスマートスピーカーに「リビングを掃除して」と言えば、m6のスタートボタンを押す必要がありません。アマゾンのスマートスピーカーがあるわが家では「アレクサ、ブラーバで台所を掃除して」といえば自動的に掃除がはじまります。
もうひとつ便利なのは学習したマップに「進入禁止エリア」を設定できること。わが家のリビングには、スマホやタブレットをはじめありとあらゆる家電のコードがからまり、とぐろを巻いている魔のエリアがあるのですが、ここを「進入禁止」に設定することで、掃除のたびにコードを片づけたり、隠したりする必要がなくなるのです。これが本当に便利!