音声ですぐに検索・起動ができちゃう「アシスタントキー」
もうひとつ、ガラケーからの乗り換えを容易にしているのが、「アシスタントキー」だ。arrows Uの本体右側面には、3つのボタンが並んでいる。その一番下にあるのがアシスタントキーだ。
アシスタントキーは、Googleアシスタントをボタン一発で起動するためのもの。Googleアシスタントは、音声で様々な操作が可能になるインテリジェントAI機能。例えば、「○○を検索して」「近くの美味しいラーメン屋を探して」といったリクエストに対して、スマホの機能を利用して応えてくれる。
松浦氏のように電話を頻繁に利用する人の場合、電話帳シートに登録していない、たまに電話をかける相手だとしても、連絡先アプリに登録している連絡先であれば、「〇〇さんに電話して」と話しかけるだけで電話をかけることができる。
本来なら「OK、Google」と話しかけて起動するGoogleアシスタントをボタン操作だけで起動できるのは便利なのだが、ともすると、思わぬタイミングでうっかりボタンを押してしまい、周囲の音を拾ってあらぬ誤動作などが起きかねない。そんなことがないように、このアシスタントキーは、右側面に対し、少し凹んで配置されているのもポイントだ。
松浦「確かにすぐに検索して調べものができたり、たまに連絡を取る相手に電話をかけるには便利ですけど、スマホに話しかけるというのがまだ少し抵抗がありますね」
と、はじめてのスマホでの音声操作に戸惑う様子もあったが、電話をかけるように、スマホを耳元に当てて操作するとだいぶ抵抗感が和らぐのでは、とアドバイスすると、「確かに」と少し納得した様子。
さらに、このアシスタントキーには、長押しした際の挙動にGoogleアシスタントとは別の機能を割り当てることができ、ライトをつけたり、カメラを起動するなど、すぐその場で使いたい機能を割り当てておくことで、より便利に使うことができる。
また、ガラケーからスマホへの乗り換えで難儀するのは文字入力の仕様だ。ガラケー特有のテンキーを何回か押して文字を打っていくスタイルから、スマホでのフリック入力に切り替えるのはなかなか大変だ。松浦氏は、スマホでの文字入力でもフリック入力ではなく、ガラケーと同じく文字ボタンを何度か押して入力するスタイル。
arrows UにはATOKという日本語入力機能が採用されており、ガラケーのようにテンキー打ちモード(STYLE-FP)もあるので、ガラケーからの乗り換えでも心配ない。また、ATOKは賢く、文字の変換効率のいいのが特長で、前後の文脈から正しい変換候補を挙げてくれ、センテンスの長い文章もスラスラ入力できる。