今回レビューする端末は、シャープの「AQUOS R3」。同社のフラッグシップモデルのRシリーズの最新作で、前モデル「R2」に続いて動画と静止画でそれぞれ専用のカメラを搭載します。また、新開発の「Pro IGZO」ディスプレイを採用していることも特徴です。
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアが取り扱っており、すでに発売中です。カラーは「プラチナホワイト」「プレミアムブラック」が3キャリア共通。この2色に加えて、ドコモは「ラグジュアリーレッド」、auは「ピンクアメジスト」、ソフトバンクは「エレガントグリーン」を独自カラーとして展開しています。
価格(一括)はドコモが8万9424円(税込、以下同)、auが9万9360円、ソフトバンクが11万3760円となっています。
今回は、AQUOS R3を1週間ほど使った使用感をお伝えします。
ハイエンドとしてはスタンダードなデザイン
まずは本体から見ていきます。持ってみると、普通のサイズという印象。大きすぎず、本体幅もがっちりホールドできるサイズです。
本体の前面と背面には、強化ガラスの「Corning Gorilla Glass 5」を使用。側面はアルミフレームで覆われています。アルミフレームはわずかに角ばっており、持ったときに指がひっかかるので、手が滑って落とすこともなさそうです。
シンプルな見た目で、ハイエンドスマホのスタンダードなデザインという印象です。物理ボタンがすべて右側に搭載されているのは、個人的に使いやすくて好み。アルミフレームも持ちやすさに配慮されているなと感じました。
生体認証は、指紋と顔に対応しています。指紋センサーはディスプレー下部に搭載。背面や電源ボタンにセンサーを搭載する機種も多いですが、スマホを机に置いたままセンサーに触れてロック解除できるのは、前面搭載ならではです。
続いてディスプレーをチェック。新開発の「Pro IGZO」ディスプレーは、サイズ約6.2型、解像度Quad HD+(1440×3120ドット)。特徴は色彩の表現力で、約10億色を表現できるとのこと(前モデルは1677万色)。
実際に動画を見てみると、色のグラデーションが鮮やかに表現されています。また、他の端末と比較すると、全体にすっきりしていて澄んだトーンになっているのが際立ちます。
他のスマホでも、植物や街のネオンなど色彩を鮮やかに表現できますが、ここまで澄んだ印象を与えるスマホは筆者自身始めてでした。発色は鮮やかでありつつ落ち着いているので、動画を長時間視聴しても目が疲れにくいはずです。
強いていえば、画面下部は指紋センサーが食い込んでおり、上下(横画面表示のときは左右)にノッチが配置されるため、それが気になる人もいるでしょう。
ディスプレーの明るさはR2からおよそ2倍にアップ。ありがたかったのが、屋外でも画面が見やすくなる「アウトドアビュー」。輝度とコントラストを自動調整してくれる機能で、他のスマホと比べて直射日光下でも反射しにくく、地図やウェブサイトが見やすかったのです。

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