優れたテクノロジーは生活を邪魔するのではなく、改善するはず
テクノロジー製品に囚われた生活を送るのではなく、家族と過ごす時間や自然界に体を委ねる時間を大切にし、「JOMO(Joy of Missing Out:逃すことの喜び)を満喫しよう」という言葉が、ワークショップでは頻繁に登場した。
JOMOの方法は、人それぞれの処方箋が異なる。例えば、物理的にスマートフォンを箱に閉じ込めてしまう、というのもそのひとつ。また、グーグルとモデレーターたちが作り上げた、Digital Wellbeingを送るためのノウハウカードに書かれたアイデアの数々もユニークであった。
もちろん、グーグルのツールを利用することで、生活を改善することも可能だ。先述した「Digital Wellbeing」アプリは、毎日のデバイスの利用習慣を可視化し、オフラインで過ごす時間を作ることを手助けする。
お馴染みのGmailにも、生活を改善するツールがある。受信したメッセージに日時を設定して「スヌーズ」したり、作成したメールに「送信日時を設定」することで、スケジュール管理をすることができる。
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ワークショップに参加するまでは、「Webメディアの記者に、デジタルと距離を保った生活など可能なのか?」と半信半疑であったが、自分自身と家族や友との関係を考察することができて、とても有意義であった。