子育てにおけるスマホのメリット
「スマホを見ながらの子育て」が、話題になることが増えてきている。眉をひそめる人もいるが、スマートフォンを持ちながらの育児は総じて手抜き、というわけではない。むしろ、スマートフォンは保護者をサポートする存在になりえるものだ。
子供を抱きかかえながら、天気を調べたり、ちょっとしたニュースを見るときは、片手で見られるスマートフォンは便利な存在だ。端末の画面を見ているから子供の方を一切見ていない、というのは偏見かもしれない。
スマートフォンを子供に見せる場合にも、メリットがある。手が離せないとき、あるいは運転中など、子どもの相手をしてあげられないときに、すぐに遊ばせられるツールでもある。電車やバス、飲食店など、公共の場で、好きな写真や動画を見せるなどをあやすことも可能だ(もちろん、音声が周りの迷惑にならないよう気をつけないといけない)。
昨今ではさまざまな知育アプリや教育向けコンテンツもあるため、エンターテインメント以外にも、触れさせることで有益になるものは多い。デジタルデバイスを体験させる最初の一歩としても、スマートフォンは大いに活用できるはず。
マカフィーとMMD研究所によれば、2016年に発表した「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」では、0~2歳までに47.0%、3歳までに60.2%強の子どもがスマートフォンの利用を開始しているという。絵本やおもちゃといった“ツール”のひとつととらえれば、親子のコミュニケーションや絆を深めるきっかけになるだろう。
また、塾への到達や帰宅の通知など、行動範囲が広くなってきた子供との連絡でもスマートフォンは活躍する場面が多い。使い方をよく話し合った上でなら、スマートフォンを通じてお互いにコミュニケーションがしやすくなる。