コスパの懸念はRyzen向けプラットフォームの価格
第3世代Ryzenのコストを計算する上で、一つ懸念があるとすればプラットフォームかもしれない。第3世代Ryzen向けのAMD X570チップセットを搭載するマザーボードは、従来までのチップセットを搭載するマザーボードよりも若干高い価格帯にある。
ただし、マザーボードは上から下まで幅広い。例えばASUSのマザーボードで探すと、「TUF GAMING X570-PLUS」はおよそ2万4500円前後。そしてこれと同じような価格でIntel Z390マザーボードを探すと「PRIME Z390-A」(2万4000円前後)が見つかった。TUFとPRIMEどちらが上位? という疑問はあるだろうが、このように同じ予算枠でマザーボードを調達すること自体は可能だ。少しマザーボードの特徴を見てみよう。
マザーボードのほかにもう一つあるとすればメモリーだろうか。第3世代RyzenではDDR4-3200が標準サポートで、Core i9-9900KではDDR4-2666が標準サポートだ。同じ容量で比較すれば、もちろんDDR4-3200のほうが高価。
ただし、標準サポートよりも低いメモリークロックでも問題なく動作する。今回はコストパフォーマンスを論じているので、CPU以外のところのスペックをできるだけ統一してみようとしたため、どちらの環境もDDR4-2666で比較をしてみた。なお、第3世代Ryzen側は本来のパフォーマンスとならないぶんやや不利にはなる。
そのほかSSDやビデオカードも統一した条件で、ベンチマークによる計測・比較を行なってみたい。
検証環境 | ||
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AMD Ryzen環境 | Intel Core環境 | |
マザーボード | ASUS「TUF GAMING X570-PLUS」 | ASUS「PRIME Z390-A」 |
メモリー | DDR4-2666 8GB×2 | DDR4-2666 8GB×2 |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 5700」 | AMD「Radeon RX 5700」 |
SSD | M.2 NVMe 118GB | M.2 NVMe 118GB |
OS | Windows 10 Pro 64bit | Windows 10 Pro 64bit |