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東京ゲームショウ2019レポート 第14回

自社出展だけでなく機材協力にも全力投球

初音ミクコラボやVRなどTGS2019におけるTSUKUMOの幅広い取り組みに注目!

2019年09月05日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ジサトラハッチ

提供: TSUKUMO

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 株式会社Project Whiteの自作PC・パーツ・周辺機器などの専門店TSUKUMOが展開するPCブランドのひとつが「G-GEAR」。2008年から続くゲーミングPCブランドで、ブラウザーゲームやインディーゲームなどが楽しめるエントリーモデルから、最新3Dゲームがぬるぬる動くハイエンドモデルまで、幅広いラインアップを取り揃えているのが特長だ。

 自社でPC・ゲームイベントなどへ出展するのはもちろんだが、さまざまなイベントや大会へと積極的に機材協力を行ない、イベントを裏から支えている。こういったTSUKUMOの活動と、今年も参加することが決まった東京ゲームショウへの意気込み、そしてVR放送の活用といった取り組みについて、営業企画部 部長 兼 商品企画部 部長の駒形一憲氏にお話を伺った。

株式会社Project White 営業企画部 部長 兼 商品企画部 部長の駒形一憲氏

最新モデルを常時100台以上準備!?
積極的に各種イベントへ機材を貸し出す取り組み

 TSUKUMOが特に力を入れて取り組んでいるのが、展示会やeスポーツ大会、ハッカソンといった各種イベントへ機材協力としてPCを貸し出すこと。もちろん宣伝の一環ではあるのだが、ゲーミング用途を含め、少しでもPC普及の手伝いになればと思っての活動だ。

 少し変わったところでは、学生が大学で開催するeスポーツ大会や、地方イベント的に開催されるゲーム大会などへの貸し出しも行なっている。プロチームが参加するような大きな大会でなくても積極的に貸し出すなど、その活動の対象は幅広い。

 昨年はこういった機材協力だけでも200案件以上、累計台数でいえば1000台以上ものPCを貸し出したという。

「返送料だけは負担していただいていますが、機材の貸し出しは無料でやっています。基本的に宣伝活動の一環ですから、型落ちではなく最新モデルというのを心がけ、モデルチェンジするたびに貸し出し機を作り直しているのがこだわりですね。もちろんディスプレーもLGやBenQ、ViewSonicなどの製品を準備して、我々の方から一緒にお貸し出しできるようにしています」(駒形氏)

 現地では機材協力会社としての紹介や、G-GEARのチラシを置くといったことをしてもらっているとはいえ、これだけの規模の貸し出しを無料で行なっているというのは驚きだ。

 最近では、今年6月に行なわれた「BitSummit 7 Spirits」での機材協力が記憶に新しい。インディーズゲームイベントということもあり、ハイエンドスペックなタワー型ゲーミングPCとして「G-GEAR mini」を20台、コンパクトなゲーミングPCとしてASRockのDeskMini A300をベースにRyzen 5 2400Gを搭載した「G-GEAR BitSummit限定モデル」を100台用意するなど、かなりの大規模なものとなっていた。

「BitSummit 7 Spirits」ではTSUKUMOはブース出展も行なっていた

 このBitSummitを含め、今年も前半だけで約130案件ほど貸し出しを行なっているという。

「先のBitSummitほど大規模なものは多くないですが、それでも貸し出し用のPCはデスクトップで100台前後、ノートも50台前後、最新スペックのものを常備するようにしています。もちろん性能も重視して、CPUはIntelならCore i7、AMDならRyzen 7を中心としたVR Ready以上のスペックで構成しています」(駒形氏)

昨年の「東京ゲームショウ2018」では
eスポーツコーナーへ出展

初参加となった東京ゲームショウ2018では、フォートナイトの試遊や、ゲーミングチェアの展示などが行なわれていた。また、ブース内でアンケートに答えると、オリジナルのつくもたんキーキャップが貰えた

 機材協力として貸し出すだけでなく、自らもイベントに参加することが多い。そのひとつが、「東京ゲームショウ」。初参加となる昨年はeスポーツコーナーへと出展し、ゲーミングPCとなるG-GEARシリーズの展示と、「Fortnite(フォートナイト)」の試遊ができるコーナーを作り、大いににぎわった。

 近年はPCゲーム市場の盛り上がりもあり、PCメーカーはもちろんのこと、ゲーミングデバイスを手掛けるメーカーの出展も増えてきているだけに、TSUKUMOの出展はそれほど驚くものではない。ただし、VR/ARコーナーや物販コーナーではなく、eスポーツコーナーだというのが少々意外だ。実際、eスポーツコーナーに出展していたPCメーカーはTSUKUMOくらいしかなかったという。

「実は、eスポーツコーナーが最も制約が少なく、自由にやれる部分が大きかったんです。どんなことができるのかを色々と考えた結果、eスポーツコーナーが最適じゃないかということで決めました。実際に出展してみてわかったのですが、“これから社内にeスポーツコーナーやブースを作りたい”とか、“eスポーツチームを作りたいけど何を準備すればいいのかわからない”といった相談が、意外と多く持ち掛けられました。eスポーツコーナーに来る人達はeスポーツに詳しい人だけではなく、興味があるけどどうしていいのかわからない、という人も多いわけです。そういった人たちが、我々のブースに来てくれました」(駒形氏)

 単純にeスポーツの楽しさを伝えるだけでなく、その一歩先、実際に始めてみようと思ったときの相談先がeスポーツコーナーにあるのであれば、これ以上心強いことはない。東京ゲームショウ2018では、そういった役割を結果的にTSUKUMOが担っていたわけだ。

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