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魅惑の軽スポーツ「ホンダ・S660」で遊ぼう 第3回

ホンダ・S660でサーキット走行に初参加した話

2019年08月17日 12時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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サーキット走行は軽自動車でも楽しめる!

 S660はエンジンパワーより、ブレーキやシャーシが勝っているうえに、各種電子制御が入っているため、初めての走行でもスピンの不安はあまりありません。メインストレートでも100km/hを少し超える程度です。ただ、車をむりやり曲げようとすると、速く走ることはできませんので、急な操作は控えた方がよいようです。

 もちろん、自分より速い車はいっぱいいて、ストレートでは抜かされてしまうのですが、抜かされた車にコーナーの突っ込みで追いついてしまうことも。この感覚が軽量コンパクトスポーツならではの感覚。これがとても楽しいのです。

ピットレーンを走行する筆者のS660

 またこの走行会では、プロのドライバーが自分の車を運転し、同乗することもできました。ラインの取り方からはじまって、操作方法などはとても勉強になります。

 さて、サーキットを走行すると車に負荷がかかります。特にエンジンはフルスロットルにしている時間が長いため、かなり負担がかかっていると思います。そこで水温と油温を計測してみました。11分をほぼ全開走行すると、油温は130度近くまでに上昇します。ですが、水温は100度、油温は125度を超えることはありませんでした。

DefiのSmart Adapter Wを使った筑波サーキットを走行したログデータ。ピンクの線が実際の走行ライン。上のOT(赤)が油温、下のWTが水温。油温は上昇し続けるが、121度を超えることはなかった

 一通り走ると、タイヤは見た目がボロボロになりますが、1~2回程度なら交換する必要はないようです。ラップタイムも最初は52秒程度だったのですが、次第に速くなり最後は48秒台へ。ちなみにプロドライバーの同乗走行では44秒台が出ていたので、頑張ればそのタイムまではイケるのでは? と思います。〇〇を替えれば……という欲も出てきてしまい、サーキット沼の入口に触れてしまったようです。

 意外だったのは、帰り道の走行が今まで以上に余裕のあるものに感じ取れたこと。自分の運転限界、車の限界を知る上で、サーキット走行体験はとても有意義であるとともに、普段の運転にも活きるように感じた次第です。

 公道でも楽しいS660が、サーキットで楽しくないハズがない、というのは思った通りであり、そして車と自分がもっと親密になった、そんな気分がしました。

 次回はそんなS660の維持費について触れたいと思います。

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