スタジアムは復興のシンボル
釜石市は2019年に、アジアで初めて開催されるラグビーワールドカップ2019日本大会の開催地に立候補し、12会場のひとつに選ばれた。
立候補したときには唯一、スタジアムを持たない立候補地であった。
だが、釜石市は新日本製鐵(現日本製鉄)釜石ラグビー部が、1985年に、日本選手権7連覇を果たすなど、ラグビーの街としても知られる。ラグビーを中心とした球技専用の新たなスタジアムを建設し、これを復興のシンボルに位置づけるという狙いもあったのだ。
「12会場のひとつに選ばれ、いま、ラグビーワールドカップの開催に向けて最後の準備を進めているところである。常設は6000席という小さいスタジアムであり、ワールドカップ開催時には仮設席を含めて1万6000席規模になる。だが、海外から訪れた人からはすばらしい施設だと評価されている。山と空と海がある場所に作られ、これだけ開放的なスタジアムは世界のどこに行ってもないと言われる」と胸を張る。
メイングラウンドには、優れた耐久性と衝撃吸収性のほか、メンテナンス性にも優れる床土改良型のハイブリッド天然芝を世界で初めて採用した。また、観客席には、木製シートや木製ベンチを採用。2つのトイレ棟も木材で作られている。
これらは、2017年5月に、釜石市で発生した尾崎半島山林火災の被害木を活用したという。
7月24日には、リポビタンDチャレンジカップ パシフィック・ネーションズ杯「日本代表対フィジー代表」の試合があり、日本は34-21でフィジーを撃破。会心の勝利を収め、スタジアムを沸かせた。釜石鵜住居復興スタジアムで日本代表の試合が開催されたのはこれが初めてだ。
野田市長は「Minecraftカップ 釜石ワークショップの参加者には、自然に囲まれたこの釜石鵜住居復興スタジアムを、デジタルで再現してほしい」と述べた。
釜石鵜住居復興スタジアムが建設された場所は、釜石東中学校と鵜住居小学校があった場所だ。
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