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業界人の《ことば》から 第355回

震災復興のシンボル「釜石鵜住居復興スタジアム」をMinecraftで再現

2019年08月13日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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Minecraftでスタジアムを作る

 Minecraftカップ 釜石ワークショップでは釜石市のほか、陸前高田市、大槌市といった岩手県内から、小学校1年生から中学校1年生までの21人が参加し、Minecraft: Education Editionを使って、地元の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムを作り上げた。

 共催の特定非営利活動法人アットマークリアスNPOサポートセンターは、ICT教育を通じて若者支援に取り組む「若者TECH」や、ITを活用した東北地区での就労支援プロジェクトである「東北UP」において、日本マイクロソフトとの協業関係にあった。そのほか、仮設住宅および復興公営住宅の見守り/見回りサービスで、Dynamics 365を活用している。

 釜石市でのワークショップ開催は、アットマークリアスNPOサポートセンターのこうした実績があり、ワークショップの開催においても連携を取りやすかったこと、Minecraftカップ2019全国大会のテーマが、スタジアムをシンボルとして復興を目指している釜石市の状況と合致していることなどが背景にある。

 釜石市の野田武則市長は「釜石鵜住居復興スタジアムでは、市民の夢と希望と勇気を乗せたスタジアムである。メインスタンドの大きな屋根幕は、鳥の羽根をイメージし、スタジアム全体の形は船のようになっている。これは震災からの大きな羽ばたきや新たな船出を意味したものだ。まさに、復興を目指した新たなスタートの場所と位置づけている」とし、

 「ここに住む子供たちが夢と希望を持って生活ができるようにしたいと考えた。ラグビーを通じて、子供たちに元気をもたらし、釜石から岩手の被災地、福島、宮城、青森の被災地にも元気を与えたい」と語った。

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